パッチャーコーフェルからチロルを始めよう
チロルの魅力を表現する3つのキーワードはズバリ
(1) 雄大なアルプスと街並みのコントラスト、
(2) 氷河と歴史深いスキー、
(3) 素朴でいて陽気なチロルの人々、
ではないでしょうか。このキーワードでもわかるように、同じオーストリアでも首都のウィーンとは、異国なほどに違う顔をしています。
その玄関口ともいえるのが、「パッチャーコーフェル(Patscher kofel)」です。Patschは地名、KofelはKogel(円頂丘)が変化したもので、「パッチの円頂丘」という意味。その名の通り、周りのきりたった岩山の山脈が多い中、パッチャーコーフェルはまるで「お坊さんの頭」のように、まあるく、やさしい形をして山容を異としています。遠くからよく目立つ事から、ずっと昔から地元の人々の目印となってきた山です。
パッチャーコーフェルにはゴンドラが中間駅と頂上駅(1952m)までかかっており、頂上駅から山頂(2250m)にかけては森林限界となるため、チロルの州都インスブルックが一望できます。山道では、さまざまな高山植物が足元からひょっこり覗いている事でしょう。隣接する山に続くようにして9つのハイキングコースがあり、その中の一つ「Zirbenweg=シモフリ松の道」というコースはチロルの中で、最も美しく入念な案内表示があるコースの一つと言われています。その名の通り、ヨーロッパで最も古く数百年の樹齢を持つシモフリ松の森があることで有名。シモフリ松は古くからチロルの家の材木として利用され、数十年もその香りを出し続けると言われている生活に息づいてきた木です。
また、冬にはスキーリゾート地として、姿を変えます。オーストリアはできるだけ自然を残すという環境保全にとても力をいれており、ここパッチャーコーフェルでもそれを伺うことができます。森林限界は一面滑走のバーンとして、林間は滑降バーンとして利用されています。森林を残した林間のコースは遠くから見ると、まるで巨大な迷路のようです。滑降バーンは1964年と1976年の冬季オリンピックの舞台となったほど、注目を浴びてきた山です。
トレッキングかスキーか、はたまた展望レストランでビールを一杯か、山の楽しみ方は人それぞれですね。
チロル生活も5年をむかえ、生活の一部も交えながらチロルを楽しく紹介できたらと思っています。宜しくお願いします。
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