チロルの村で開かれる夏のコンサート
冷え込む日も未だ少なくないものの、これから夏を迎えようとしているチロル。短い夏を存分に楽しむかのようにこれからの時期はチロルのあちこちの村でイベントが開催されます。古くから続くお祭りやオクトーバーフェストのようなお祭り、そして夏のコンサート。
今回はインスブルックから車で30分離れた山間部にあるスチューバイタールの村で行われたコンサートへ行ってきました。
会場はたくさんの村が連なるスチューバイタール渓谷の中心にあるフルプメス。この村にはフルプメスオーケストラという地元の人達によって構成されている楽団があり、その活動の歴史は今年で240年。コンサートだけでなく、ミサやお祭りなどでも活躍しています。団員の年齢層も幅広く、最年長は活動歴40年以上86歳のおじいさん。
夜8時、ラッパを合図に会場まで楽団が行進を始めます。
会場には既にたくさんの人達がいて入場してくる彼らを迎えます。
司会が短い挨拶をするとコンサート開始。１曲ごとに演奏する曲の解説をしてくれるので知らない曲でも楽しめます。演奏内容は地元チロルの歌からウィーンの歌、世界的に有名な歌など様々。
コンサートの間はディアンドルに身を包んだ女性達がお客さんにシュナプスを売り歩きます。日中は暑くても夜はまだ冷え込むのでシュナプスも大人気。
途中お客さんが踊ったり歌ったりと１時間に渡るコンサートは大盛り上がりで終了。
お客さんが全員帰るまで演奏で送り出してくれるオーケストラの皆さん。
今回はシュトゥーバイタールの村でしたが、ここだけでなくあちこちの村でコンサートは頻繁に開かれています。チロルの町を歩いていて楽しそうな音楽が聞こえてきたらそれはコンサートかもしれません。誰でも入場出来るのでもし遭遇したらぜひ覗いてみてくださいね！
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