魚菜食の日、二日酔いにはあの魚!オーストリアの魚事情

公開日 : 2016年02月18日
最終更新 :
筆者 : Obi

ゼアブス!皆さんご存知の通り、オーストリアには海が無いので日本のように様々な種類の魚はなかなか手に入りません。マルクトやスーパーに行けば北欧からの輸入、養殖、冷凍された魚も買えますが、特に生となると値段も高めでその割には日本ではまず棚には並ばないような鮮度の魚も売られていたりするので気軽に買えない食材です。近所のスーパーではマグロの刺身の冷凍が小さい切り身のパックで10ユーロ近く...。

そんなオーストリアで比較的安価で簡単に手に入るのはサーモンとニシン、鱈、マス、カレイ、イワナなどで、冷凍、スモーク、生、缶詰でよく見かけます。このほかには白身魚のフライ、冷凍エビ、シーフードミックスもあるので海なし国にしては色々売ってるじゃん!と思うかもしれませんが、これはこれでけっこう飽きるんです...笑

ちなみにこれはマス。生・冷凍で丸々1匹で売られています。内臓も処理されているので調理も簡単!

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そんなオーストリアの魚事情ですが、今回はその中から宗教行事や二日酔い対策にも食べられている魚をご紹介したいと思います。

その魚はニシン。こちらでは缶詰や瓶詰めで売られています。2月10日はカトリックでは復活祭の46日前の「灰の水曜日」という肉、お酒、砂糖の入ったスイーツを一切口にせず、また食べ過ぎずに最低限の食事量で済ますという日だったのですが、オーストリアではこのニシンを灰の水曜日に食べる習慣があります。甘いものやお酒が大好きで肉料理もよく食べるオーストリア人にとってはちょっと辛い1日かもしれません・笑

こちらがニシンの瓶詰め。写真はピリ辛ソースで漬けられたマリネで我が家でも灰の水曜日にこちらを食べました。

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ニシンの切り身だけを瓶詰めにしたものもありますが、これは玉ねぎをニシンで巻いた状態で売られていました。

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広げるとこんな感じ。

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このように玉ねぎやきゅうりのピクルスなどを包んだものをRollmopsというのですが、こちらではニシンの酢漬けは二日酔いに効果があるとされていて、灰の水曜日の食事だけでなくニシンはKaterfruhstuck=二日酔いの朝ご飯にも使われています。

Rollmopsについては一からピクルスを作らなくてもお店にはたくさんの野菜のピクルスが売られているのでこれらと合わせれば簡単に作れて更に効果もありそうです!

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日本には灰の水曜日の習慣は無いですが、オーストリアはビールが美味しいので旅先でついつい飲み過ぎてしまう方もいるかと思います。そんな時はこのオーストリア流二日酔い対策でニシンを試してみてはいかがでしょうか。

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