クリスマス直前の恒例行事、オーストリア版なまはげが今年もやって来た!
Servus!先日12月5日はオーストリアでは聖ニコラウスの日でした。この日はニコラウスがやって来て、子ども達にお菓子をくれる日。クリスマスの前の子ども達にとってはちょっとした楽しみな日でもあります。しかしご注意...。このニコラウスは良い子にしかプレゼントをあげません。悪い子には代わりにお供としてやってくるクランプスという悪魔がお仕置きをするんです。そんなわけでこの期間は子ども達はおとなしく言うことを聞くんだとか(笑)
さて、そんなクランプスがやって来る日、今年も筆者はその阿鼻叫喚の現場に行って来ました。
ニコラウスがやって来たのは夜の8時頃。天使達と一緒に杖を降りながら登場。
その後ろから背中に背負ったカウベルを鳴らしながらやって来るクランプス。
怖。
毎年見ているのにこうして見るとやはり怖い...。子ども達もさぞ怖がるだろうと思うのですが、彼らを見てキャーキャー喜んでいる子が大半でした。筆者が子どもの頃に見たらトラウマになりそうですけどね!
クランプスはあくまでニコラウスのお供なので、ニコラウスがはじめにお祈りしている間は何もしません。本番はお祈りのあとにニコラウスが子ども達にプレゼントを配ってから。杖を振り下ろして合図を送った瞬間クランプス達が人々に突っ込んできます。
クランプスがやって来る瞬間を切り取った写真ですが暴動でも起こっているような場面ですね。
男性を捕まえた写真手前のクランプス。
男性の悲痛な叫びが響き渡りますがクランプスは強いので周りの人達は何も出来ません...(※木の枝でお尻を叩かれるだけです)
子どもに良い子にするかとなまはげのような事を言っていたクランプス。
隣にいた筆者も思わずJaと答えてしまいそうな迫力です(笑)しかし悲しいかな、大人は良い子にしていようが問答無用でお仕置きされます。
獲物...ではなく悪い子を探すクランプス。
さっと目を逸らしました。
墓場の壁の上に立っている行儀の悪い子をお仕置きしろよ!と内心思っていた時の写真(笑)
写真撮影に応じてくれるクランプス。
見た目は怖いですが良い悪魔なんです。
このように混乱をもたらしながらおよそ1時間に渡ってクランプスは悪い子達にお仕置きして再びニコラウスと戻っていきました。
近くに残っていたマスク。
この構図...。
ホラー映画でしょうか。
後ろを見た時にこれが目に入った瞬間びくっとしました。
こちらは人に戻って休んでいたところを頼んでまた変身して頂いたクランプス(※クランプスさん:すごい疲れた)
このクランプスはちょっと愛嬌のある顔をしていますね。
ちびっ子クランプス。中に入っているのは子どもです。
小さくてもマスクは大人と同じように怖いマスク。むしろ子どものように小柄でこのマスクを着けて飛び跳ねている方がまさに悪魔といった感じで怖かったです。
そしていつもいい歳をしてニコラウスにプレゼントを貰いに行くなんて...と気になりつつプレゼントを貰い損ねていた筆者、今年はなんとニコラウスの持ってくるお菓子をゲット!(※プレゼントを用意している地元消防団から頂きました)
中身はこちら。
みかん、りんご、落花生、チョコレート、シリアルバー。筆者はこれは好きな詰め合わせですが、正直子どもだったら日本のクリスマス会で貰っていた駄菓子詰め合わせの方が好きだっただろうなぁと思ったり(笑)
いかがですか?クランプスは聖ニコラウスの日の前日や当日に各地で行われます。楽しくもあり、怖くもありなイベントに来年はあなたも参加してみては?(krampuslauf + 地名で検索すると予定が出てきます)
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