新型肺炎の流行でチロルで見られた変化

公開日 : 2020年01月31日
最終更新 :
筆者 : Obi

Servus! ここ数日で日本だけでなく世界中で混乱が生じている新型肺炎。アジアからは遠く離れたオーストリアのチロルですが、この時期は海外からウィンタースポーツで多くの旅行客が訪れます。これまで新型肺炎についてはニュースにはなっていても目に見える変化はありませんでした。

しかし数日前にドイツでの感染者が出たことで状況は一変。

ドラッグストアで常に売られていたマスク。

IMG_7092.JPG

ドイツでの感染が確認されたというニュースが流れた翌日、筆者が以前マスクがあるのを確認していた2軒とも品切れ!

IMG_7112.JPG

たまたまニュースが流れる数日前にも行ったのでよく覚えていましたが、その時はたくさん並んでいたのです。

そして別店舗では、マスクだけではなくハンドジェルも売り切れ!

IMG_7116.JPG

インフルエンザがどんなに流行してもマスクもハンドジェルも品切れになることはありませんでしたが、現地の人よりも観光客がまとめ買いしている可能性の方が大きい気がします。旅行客があまり来ない店では、マスクは元々売っていなかったのでわかりませんが、ハンドジェルはたくさん売っていました。

また、町ではマスクをしている人も数人見かけました。ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、オーストリアでは覆面禁止法により顔が隠れるものは着用禁止になっていて、マスクもそのリストに入っています。この法律に触れるのではと思われるかもしれませんが、マスクは着用せざるを得ない状況ならば付けることができるので、ウィルス感染が目的ならば万が一警察に聞かれてもその旨を伝えれば大丈夫でしょう。

ただし! 日本では一般的なマスクを着けて歩くのもオーストリアではかなり目立ちます。筆者が見かけたマスク着用者もすれ違う人からジロジロ見られていたので、着けるならばそうなることもふまえてのご利用を。

ここまで不安になることも書いてきましたが、今現在はチロルでは不安に感じる人はいるかと思うものの混乱はありません。混乱はないとはいえ、中国からの旅行客をみて明らかに距離をとる人がいたり、筆者もすれ違い様に凝視されて顔を背けて離れられたりということがありました。ドイツの例でもある通り、人種に関わらずかかる病気なのに、人種で判断される雰囲気になってきているの点は気にかかっています。

まだしばらくは気の休まらない事態ではありますが、一刻も早い収束を願うばかりです。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。