チロルが全土閉鎖されるまで。そして今の状況

公開日 : 2020年03月28日
最終更新 :
筆者 : Obi

Servus! 日に日に世界中での被害が増えている新型コロナウイルスですが、国境封鎖に外出の制限などを行ったオーストリアも感染者、死者も増加しています。特にチロルは感染が拡大しだした期間はスキーシーズンで多くの人の出入りもあったため国内での感染者数も多く今月より州限定で厳しい措置がとられています。まずはオーストリア、チロルで今月起こったことを簡単に。

・2020年3月13日 オーストリア、感染が増えているランデックの町を隔離。チロル141名感染。

・2020年3月15日 オーストリア、市民の外出を制限。散歩や買い物は可能。飲食店なども夜間の営業禁止。不要な外出は罰金の対象になるため警察が多く巡回している。飲食店の夜間営業禁止はそのあと終日営業休止へ。チロル245名感染。

不要な外出を処罰の対象にしたら町から人がいなくなる。

・2020年3月19日 特にランデックでの感染が止まらずチロル全土封鎖。チロル外から来ている人には退避命令。仕事、買い物、通院などを除いて隣町へ行くことも禁止。仕事などで自分の住む町を離れてほかの地域へ行く際には警察に呼び止められた場合通行手形を見せる場合もある。チロル474名感染。

◇オーストリアは外出禁止、チロルは国内からの隔離措置が4月5日までの予定を4月13日までに延期◇

3月21、22日 町に人がほとんどいない。マスクを着けている人が多い。

3月23日 工事業者など一部で仕事が始まったらしくバス、トラムを利用する人が増えだす。

3月28日 チロルの感染者1800名。

人がいなくなったインスブルック。

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通勤用に持っている通行手形。

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オーストリアは防護服やマスクを中国から取り寄せましたが、接客業も感染の危険があるとマスクが配布されました。

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レジや空き瓶の回収機前には人との距離を空けるようテープが貼られて、レジの周囲にはプラスチックの板も立てられています。

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簡単にまとめましたがいかがでしょうか。チロルの場合ランデックで爆発的な感染が起こり、はじめは州の中心であるインスブルックはそれほど感染者が増えていませんでした。しかしチロルは19日に早々にオーストリアからも州を隔離し、さらに近隣地域すらも簡単に行けないという厳しい外出制限を出しました。それでも現時点での感染者数は1800名です。これほど徹底的に行っても2000名近い感染者がチロルだけで出ました。しかし経済的な打撃を承知で店もすべて営業停止、外出も制限しているからこそこの数で済んでいるのだと思います。日本での感染者数も徐々に増えてきているのでこれから同じようにいろいろな制限が出てくるかもしれません。毎日が不安だと思いますが焦らず落ち着いてまずはなるべく外出を控えてこれ以上悪化させないようにお互い耐えましょう!

◇オーストリアやチロルだけでなく世界のコロナに関する情報がチロル新聞のWebサイトから見ることができます。

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