オーストリアで最も新型コロナウイルスの感染がひどかったチロルの今
Servus!
相変わらず世界中で大きな被害が出ている新型肺炎。
オーストリアは3月中旬より不要不急以外の外出禁止、お店もスーパーやドラッグストア、薬局など生活に必要な店以外の営業が停止となりました。そして国内でも特に感染が拡大していたチロルはそれに加えて全土封鎖によりチロルから他地域への移動も禁止、さらにチロル内でも住んでいる町や村からの移動を制限されるとの特に厳しい措置を1ヵ月以上とっていました。
4月上旬には国内でランダムに2000人を選んで無症状の感染者を見つけるためのテストも実施(それにより報告数より遥かに多い陽性者が出ています)。
こちらはその第1回のテストにわが家からひとり選出されてやって来た検査チームの写真。
さて、このような対策が取られて1ヵ月以上経過したオーストリアとチロルですが、徹底した外出制限が功を奏したようで患者数も新規感染者もどんどん減少し、ピーク時はチロルだけで3000人を超える患者を出したものの、4月5日から13日に延長されていた全土封鎖を予定より早く切り上げ7日に解除、今の段階で患者数は300人そこそこになり、1日あたりの新規感染も2桁いくかいかないか、日によってはゼロの日もあったりとかなり落ち着いています。
また、オーストリア全体では今月末あたりからは条件をつけて小さなお店も営業再開、来月には一部の学校やレストラン、ホテルも再開する予定。
そんなオーストリアですが、規制緩和するにあたりいくつか新しく義務になったことがあります。
・お店、公共交通機関内ではマスク着用。着けない場合は入店不可。スカーフやハンカチでもいいですが、マスクやそれらもない場合はお店で配布しているのでそれを使う。
・スーパーに入るときは消毒液で手を消毒、一定の距離を保つためカートを使用(使用前と後は消毒されています)このカートは店によっては使わなくてもよかったりとだんだん曖昧に......笑
・店内、車内ではできるだけ離れる。
レストランやホテルは営業再開した場合は受付などにプラスチックの板を立て、マスク着用など条件をつけての営業となるでしょう。
このマスク着用義務はかなり厳しく取り締まっていて、市内を走るバスやトラムはセキュリティスタッフが乗ってきて乗客全員の着用を確認しています。
このようにオーストリアは予防するための措置から上手く感染を抑えながら通常の生活に戻す段階に入りました。規制緩和されたばかりなので今後のことはまだどうなるかはわかりませんが、ここまで抑え込むことができたのは国やチロル州の早い対応とそれにしっかり従った国民あってこそだと思います(外出制限中違反者もそれなりにいましたが......笑)。
外出する人が増えたのでまだまだ油断はできませんが、この調子でいつもの活気あるチロルに戻っていければと思っています。
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