アメリカ産のお米を知ろう!第2弾:種まきから国境を越えるまで
こんにちは!USAライス連合会です。
前回、カリフォルニア産のおコメ「カルローズ」の長い歴史をご紹介致しました。第2弾となる今回は、アメリカ米の生産工程についてご案内致します。
農地の準備
3月になると、生産者はレーザー誘導の整地機械を使って平らな圃ほ場じょうをつくります。圃場とは、稲や穀物を栽培するための区画された農地のことを言います。これは貴重な水資源を無駄にしないためです。肥料をまいて、浅い畝うね間まをつくり、4月には種まきの準備が整います。
湛水(たんすい)と種まき
農地に水を5インチ(12.5cm)の深さまで流し込みます。水田にこのように水をたたえることを、湛水といい、水の深さを均一に保つことは、稲の植物としての能力を上げるので、雑草に対しても強くなり、除草剤の使用量を下げることにつながります。コメの種子は、水に浸したのち、飛行機に積み込み、空中から種まきを行ないます。重たい種子はていねいに土づくりをした畝の中に自然に沈み、生育を開始します。
生育
ここから4~5ヶ月が稲の生育期です。生育の初期には、雑草への対応として除草剤を1,2度使用します。稲の成長は約3フィート(90cm)になるまでは早く進み、夏の終わりには、長くなってきた稲穂の上部に実が入りはじめます。9月までには、稲穂も成熟し収穫を待つ状態になります。
収穫
収穫をはじめる前に農地から水を抜き、農地が乾いたら、最新式の刈取り機に並走させ、刈取りと同時にトレイラーにコメを移します。このようにして刈取り機が積荷のために止まることなく、効率よく刈取りが行なわれています。
精米と保管
コメを理想的な水分値になるまで注意深く乾燥し、保管します。精米工場ではもみ殻を取り除き、玄米、そして白米にします。選別、パッケージングなどを経て、最高品質水準に見合うアメリカ米が生産されます。カリフォルニアの精米工場には、ソーラーシステムを導入して精米所が使用する全電力を太陽光でまかなうところもあり、世界でも最も進化した技術が取り入れられています。
日本への輸出にあたって
アメリカから日本へコメを輸入するにあたり、輸入国である日本では、残留農薬安全性検査のポジティブリストの約600項目に及ぶ検査を3段階で実施しています。すべての輸入契約ごとに、第三者検査機関がアメリカと日本でサンプリング検査を行い、日本政府の規定する安全を確保しています。
以上のような生産工程を経て、カリフォルニア米の「カルローズ」は、国境を越えて日本に輸入されていることがわかりました!次回は、アメリカのコメどころ、サクラメントバレーについてご紹介します。
カルローズについては、コチラ↓をご覧ください。
USAライス連合会
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