火祭りに先駆けて二ノット展スタート

公開日 : 2013年02月11日
最終更新 :

火祭り本番はまだもう少し先ですが、さる9日からニノット展が始まりました。

3月19日聖ヨセフの日の夜に火をつけて燃やしてしまう大きなオブジェは、一般にはファジャと呼ばれています。

このファジャの一部がニノットたち。直訳するとバレンシア語で人形の意味で、たいていは下の写真のように

中心の大きなオブジェのまわりに配置されます。

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二ノット展には、成人の部子供の部を合わせて約760ものファジャからひとつずつ選んだ二ノットが展示されています。

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<これは子供の部の展示>

二ノットはどれもかなりデフォルメされていて、日本人の美的感覚からするとちょっとグロテスク。

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その年の社会を反映したものや風刺ものが多いので、今年もラホイ首相やバレンシア市長リタ・バルベラの

二ノットがいくつもありました。ほかには、公金不正横領の容疑に問われている国王の娘婿イニャキ・

ウルダンガリンや、毎年お馴染みの着物姿のなんちゃって日本人風二ノットも。子供の部ではクレヨン

しんちゃんの姿も見かけました。

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私の好みで言うと、今年の成人の部には特別部門(予算の大きい大型ファジャ)にさえ気に入った

二ノットがありませんでした。子供の部特別部門の二ノットはかわいかったんですけどね。

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二ノット展の入場者は成人の部、子供の部からそれぞれ1つずつ気に入ったものを選び投票します。

番号を控えておくことを忘れずに! 1位になった二ノットは点火前に運び出され、火祭り博物館に展示される

栄誉が与えられるのです。(※ これとは別に、ファジャが町中に設置された後、専門家の審査員たちが

ファジャ全体を見て決めるランキングも存在します。)

二ノット展は3月14日まで。入場料は大人2ユーロ、子供1ユーロですが、会場になっているショッピングセンター、

ヌエボ・セントロで20ユーロの買い物をすると2枚の入場券がもらえるそうです(但し、入場券がなくなるまで^^;)。

時間は10時から20時半までです。

筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

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