【エルチェ】マイナー世界遺産・エルチェの椰子園

公開日 : 2013年11月12日
最終更新 :

たとえマイナーな土地だろうが、世界遺産があれば訪ねたくなるのが世界遺産ハンター。そんな方に

紹介したいのが、バレンシア州にある世界遺産、エルチェの椰子園(※椰子で囲まれた農地のこと)です。

エルチェはアリカンテから北西に約30km離れた人口23万人ほどの中規模都市。ここには、ヨーロッパ

最大の椰子園があります。椰子園が形成されたのは、8世紀から500年以上もこの土地を支配していた

イスラム勢力によるものですが、紀元前の昔からエルチェには椰子が植えられていたそうです。

現在は約200,000本の椰子の木が生えているとか。ここの椰子の木からとれるナツメ椰子の実デーツ、

及び聖週間(セマナ・サンタ)で使われる白い椰子の枝は、スペイン全土に出回ります。

DSC00848.JPG

<右がナツメ椰子の実、デーツ>

市内には、Huerto de Curaと呼ばれる、約1000本の椰子を有する有料の庭園も(サイトはこちら)。

ここには幹が7本もある変わった椰子があり、19世紀末に来訪したオーストリア皇帝フランツ・

ヨーゼフ1世の皇后エリーザベトにちなみ、"皇帝の椰子"と呼ばれれています。

DSCF8519.JPG

<左が7本の幹がある"皇帝の椰子"、右はエルチェ土産のデーツのリキュール>

なお、毎年8月に行われる「エルチェの神秘劇」は中世から続く伝統あるもので、無形文化遺産に

登録されています。中世は女性が劇に出ることが禁じられていたそうで、出演者はみな素人の男性だとか。

劇中で使われる白い椰子の枝は、もちろんエルチェ産です(^^)

【アクセス】

アリカンテから各駅の近郊線で約25分。平日の日中は、1時間に1~2本の運行。

ランキングに参加しました。 

↓↓↓よかったらクリックお願いします^^↓↓↓

筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。