街路樹のオレンジと農園のオレンジ
冬はオレンジが旬。
バレンシアでは18世紀の後半からオレンジ栽培が盛んになったそうです。もっともっと昔からだと思っていたので、それを聞いたときはビックリしました。オレンジは町のシンボルとなり、バレンシア北駅の駅舎の外壁にもオレンジの装飾が施されているほか、中央市場の天井部分の陶器タイルにも描かれています。
今はちょうどバレンシアの町のオレンジの街路樹が実をたわわにならせています。
よく聞かれるのが、「これって食べられるの?」 答えはNOなのです。いえ、どうしても食べたいのなら口にしていただいても構わないのですが、苦~いオレンジです。砂糖たっぷりでマーマレードにはできるのだとか。というのも、これは観賞用の品種なのです。
こちらは農園のオレンジの木。形が違いますね。よく見ると、葉っぱの形状も違うんですよ(過去のこの記事をご覧ください(^_-)-☆)。
ちなみに、スペインでは観賞用のオレンジの方が食用のオレンジより長い歴史があるそうです。ちょっと意外ですね。
バレンシアの郊外ではオレンジ畑が一面に広がる景色を目にすることがあります。とてもバレンシアらしさを感じる大好きな景色です。これは電車の車窓から撮ってみました。
バレンシアの多くのバルやカフェでは、その場で搾ったばかりのフレッシュオレンジジュースを飲むことができます。オレンジが甘くておいしいこの時期はとても美味!! ぜひお試しくださいね。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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