マイナーな郷土料理がおいしい田舎のレストラン

公開日 : 2018年10月22日
最終更新 :

バレンシアの郷土料理といえばパエリアや、海があるので魚介類のイメージがありますが、バレンシア州には山もあり、また隣接する他州の食文化の影響を受けている地域もありバラエティ豊かです。10数年住んでいても、「こんな郷土料理があるんだ」と嬉しい驚きを感じることも。

今日ご紹介するレストラン・マリオラは、アグレス/Agresというマリオラ山脈の小さな町にあるレストランです。眺めのよい高台にあります。休日のお昼にはドライブがてらに食べに来る人が多く、予約必須の人気処。一度予約なしで行ったら満席で、わざわざ出かけて行ったのに入れなかったことがあります。

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これからの季節にここで食べたいのが、地元の煮込み料理。私のお気に入りはこれ。ボレータというほうれん草、じゃがいも、赤ピーマン、鱈、卵を使ったお料理です。

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こちらはオジェータ。インゲン豆とカルド、豚の脂身の煮込みです。

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どちらもほっこりとするこの土地のおふくろの味。マリオラ山脈周辺はバレンシアの中でも冬の寒さが厳しい地域なので、体が温まるんでしょうね。

また、ペリカーナもこのあたりでよく食べる料理で、これは乾燥させた赤ピーマンや鱈に似た干し魚を使った前菜です。

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田舎なので、お値段がリーズナブルなことも嬉しい♪ また、ペンシオン(宿泊施設)を併設しているので、お泊まりもOK。ただ、車がないと不便な場所です。最寄り駅はバレンシアとアルコイを結ぶローカル列車のアグレス/Agres駅ですが、ここから何もない田舎の道を30分ほど歩くことになります。

自然豊かなマリオラ山脈周辺は、我が家からも車で1時間かからないのでたまにドライブを楽しみます。春は桜に似たアーモンドの花や赤くてかわいいアマポーラ(ポピー)が咲いていて、特にフォトジェニック。今はちょうどオリーブの収穫が始まったころでしょうか。のどかなバレンシア内陸地方の四季折々の田舎景色もなかなかオツなものです。

食文化が豊かなスペインでは、行く先々でその土地の郷土料理も楽しみたいですね。

Mariola

住所: Calle San Antonio, 4 Agres

電話: 96-551-0017

定休日: 月曜日

営業時間: 火9:30~22:00、水木9:00~22:00、金土9:00~23:00、日9:00~17:00

筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

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