オリーブ収穫真っただ中! ぜひ味わいたい搾りたてのエキストラバージンオリーブオイル

公開日 : 2018年11月12日
最終更新 :

ただいまオリーブの収穫期真っただ中のスペインです。ここは世界きってのオリーブオイル生産国で、そのシェアは約半数にも及びます。最近、近い将来スペイン人の平均寿命は日本人を抜いて世界一になるというニュースがありましたが、それには地中海食の健康効果も影響していると言われています。その地中海食において、良質のオリーブオイルは欠かせない食品です。

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日本で売っているオリーブオイルには、エキストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルがありますが、その違いをご存知ですか?

オリーブの果実を機械的に搾り油分だけを抽出したオリーブオイルだけが"バージン"を名乗れます。ただ、"バージン"であっても、熟しすぎたり腐敗した果実を使ったり搾油や保存の方法が悪いと、食用には適さない油になってしまいます。このオリーブが原料の非食用油を精製工場で化学的に手を加えた工業製品に、ほんの少しの"バージン"を配合したものがピュアオリーブオイル。いわゆる精製油です。どちらが健康に良いかはすぐにわかりますね。

もちろんエキストラバージンオリーブオイルにも高品質でおいしいものからそうではないものまでいろいろあります。健康に良い成分が比較的多く、また香りが高くおいしいものは、早摘みといってまだ果実が緑のうちに収穫・搾油したオイルです。

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ちょうど今の時期は、搾油間もないエメラルドグリーンのエキストラバージンオリーブオイルを敢えて透明のボトルに入れたり(オリーブオイルは光が天敵なので本来は遮光ボトルに入れるべきなのです)、敢えてフィルターをかけずにボトリングした(ノンフィルターのものは寿命がごく短いのです)新油が限定販売されます。最近では、日本でも新油を空輸するインポーターさんも現れました。この時期にしか味わえないフレッシュなオリーブオイルなので、機会があればぜひお試しくださいね。新油はスペイン語ではそのままaceite nuevoですが、日本ではたとえスペイン産でもヌーヴォー(フランス語)やノヴェッロ(イタリア語)と呼ばれることが多いようです。

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ちなみに、オリーブオイルの色と品質には何の関連性もないので、グリーンだからフレッシュでおいしいというわけではありません。それでもこの時期にエメラルド色に輝くエキストラバージンの新油を見るとテンションが上がります(笑)わが家には既にピクアル種(ハエン産)、ピクード種(コルドバ産)、アルベキーナ種(セビージャ産)と3本の新油があるので、おいしいオリーブオイルライフを送っています。

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筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

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