【マドリー】ベネズエラ人御用達のベネズエランレストラン

公開日 : 2018年11月20日
最終更新 :

南米のベネズエラは豊かな自然と石油という資源に恵まれているにもかかわらず、政情不安定な状態が長く続いています。たとえいい仕事についていてお給料をもらっていても高水準なインフレで暮らしは厳しく、医薬品や食料品不足が深刻。他国へと脱出する人が後を絶たないことは、日本でもニュースになっていますね。

親しい家族が住んでいるため、チャベス政権になる前に何度か訪れたことがあるので胸が痛みます。そこの家族の姪っ子も大学を出た後にマドリーで修士課程を経て、現在はスペイン企業で働いています。スペインのニュースでも目にしましたが、現在マドリーにはベネズエラ人が増加中とのこと。それも、よくある貧困層の移民ではなく、高級住宅街のサラマンカ地区で目立っているというので驚きます。姪っ子に会いにカラカスから家族が来ると私も出掛けて行くのですが、先日はベネズエラ人御用達というベネズエラ料理レストランla cuchara(ラ・クチャラ)に連れて行ってもらいました。もちろん場所はサラマンカ地区。

DSC_5843.JPG

ベネズエラ料理と聞いてもどんなものかピンと来ない方がほとんどかと思います。ベネズエラは先住民系やアフリカ系、ヨーロッパ系と多民族国家なので、食事もそれぞれの食文化が混じり合ったもの。中でも、日本人のおにぎり、スペイン人のボカディージョ的存在がアレーパです。アレーパはトウモロコシの粉で作ったもっちりしたパンのような食べ物で、ここにチキンやチーズ、アボカド、黒豆などの具を挟んで頂きます。

ここla cucharaでは、アレーパはもちろん、中南米ではメジャーなユカイモのフライ、トウモロコシ粉を使ったカチャパとチキンのラザニア風"チャルーパ"などなど、和食ともスペイン料理とも違った料理を味わうことができます。Frescolita(フレスコリータ)というベネズエラ産の変わった味の炭酸飲料もあり、私は苦手でしたが小学生の息子はとても気に入っていました。

DSC_5476.JPG

<ミニアレーパの盛り合わせ。左に見える毒々しい赤いドリンクがフレスコリータ(笑)>

DSC_5479.JPG

日本ではなかなかベネズエラ料理は口にできないと思うので、マドリーにお越しの際に寄ってみてはいかがでしょう? また、サラマンカ地区にあるラ・パス市場の奥には、アレーパなどのファーストフード的ベネズエラ料理が食べられる小さなお店もあるので、興味のある方はぜひお試しくださいね。

DSC_5841.JPG

la cuchara

住所: Calle Conde de Peñalver 82 Madrid

電話番号: +34-91-309-3405

営業時間: 月~土13:00~16:00 20:00~23:00(金土は~24:00)、日13:00~16:00

筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。