【マドリー】ベネズエラ人御用達のベネズエランレストラン
南米のベネズエラは豊かな自然と石油という資源に恵まれているにもかかわらず、政情不安定な状態が長く続いています。たとえいい仕事についていてお給料をもらっていても高水準なインフレで暮らしは厳しく、医薬品や食料品不足が深刻。他国へと脱出する人が後を絶たないことは、日本でもニュースになっていますね。
親しい家族が住んでいるため、チャベス政権になる前に何度か訪れたことがあるので胸が痛みます。そこの家族の姪っ子も大学を出た後にマドリーで修士課程を経て、現在はスペイン企業で働いています。スペインのニュースでも目にしましたが、現在マドリーにはベネズエラ人が増加中とのこと。それも、よくある貧困層の移民ではなく、高級住宅街のサラマンカ地区で目立っているというので驚きます。姪っ子に会いにカラカスから家族が来ると私も出掛けて行くのですが、先日はベネズエラ人御用達というベネズエラ料理レストランla cuchara(ラ・クチャラ)に連れて行ってもらいました。もちろん場所はサラマンカ地区。
ベネズエラ料理と聞いてもどんなものかピンと来ない方がほとんどかと思います。ベネズエラは先住民系やアフリカ系、ヨーロッパ系と多民族国家なので、食事もそれぞれの食文化が混じり合ったもの。中でも、日本人のおにぎり、スペイン人のボカディージョ的存在がアレーパです。アレーパはトウモロコシの粉で作ったもっちりしたパンのような食べ物で、ここにチキンやチーズ、アボカド、黒豆などの具を挟んで頂きます。
ここla cucharaでは、アレーパはもちろん、中南米ではメジャーなユカイモのフライ、トウモロコシ粉を使ったカチャパとチキンのラザニア風"チャルーパ"などなど、和食ともスペイン料理とも違った料理を味わうことができます。Frescolita(フレスコリータ)というベネズエラ産の変わった味の炭酸飲料もあり、私は苦手でしたが小学生の息子はとても気に入っていました。
<ミニアレーパの盛り合わせ。左に見える毒々しい赤いドリンクがフレスコリータ(笑)>
日本ではなかなかベネズエラ料理は口にできないと思うので、マドリーにお越しの際に寄ってみてはいかがでしょう? また、サラマンカ地区にあるラ・パス市場の奥には、アレーパなどのファーストフード的ベネズエラ料理が食べられる小さなお店もあるので、興味のある方はぜひお試しくださいね。
la cuchara
住所: Calle Conde de Peñalver 82 Madrid
電話番号: +34-91-309-3405
営業時間: 月~土13:00~16:00 20:00~23:00(金土は~24:00)、日13:00~16:00
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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