ブーゲンビリアとジャカランダ〜コロナ禍などどこ吹く風で花は咲く
普段はほぼ毎週バレンシア市内へ足を延ばす私ですが、先週は10週間ぶりにいってきました。朝の通勤時間は終わっていたので駅にも駅の周辺にも人は少なく、車の数も少なめ。まだ休業中の店舗もあり、18年間住んで初めて目にする寂しいバレンシアでした。
それはそうと、せっかくバレンシアに来たならぜひ見たいものがあり、仕事のあとに行ってきました。毎年この時期の楽しみなんです。
まずは、モンフォルテ庭園のブーゲンビリアのトンネル。この鮮やかな色!! バレンシアの青い空とカラッとした空気によく合います。ちょうどシエスタの時間だったので小さな園内に人は少なく、トンネルは独り占め。トンネルの中にあるベンチに座って、優雅なひとときを過ごしました。ブーゲンビリアの間から差し込む陽光を見ていると、バレンシア出身の光の画家と呼ばれるソロージャのことを思い出します。
■Jardín de Monforte
・住所: Calle Montfort, S/N Valencia
・開園時間: 春夏 10:30~20:00、秋冬 10:30~18:00
・入場料: 無料
次に向かったのは、お目当ての木があるビベロス庭園です。大きなこの庭園にはいくつもの入口がありますが、ブラスコ・イバニェス大通り(Avenida Blasco Ibañez)がこの庭園に突き当たるところにある入口から入ると、紫色の花を咲かせるジャカランダの木が並んでいます。そのまま進むとひときわ大きなジャカランダの木があり、木の下にはバルのテラス席が並んでいます。私がもっともお気に入りのジャカランダがこの木なので、毎年見に来るのですが、2020年の今年は開花が早かったのか満開は過ぎていました。いいタイミングで見るのは難しいですね。
■Jardines de Viveros (Jardines del Real)
・住所: Calle San Pío V, s/n Valencia
・開園時間: 11月から3月 7:30~20:30、4月から10月 7:30~21:30
・入場料: 無料
ジャカランダの木は、川の跡に作った市民の憩いの場トゥリア公園内のあちこちでも目にすることができます。南米原産のこの木は、5月末頃に美しい紫色の花を咲かせます。桜のようにまだ青い葉が出る前に花を咲かせる様子は美しく、日本では南国の桜と形容されているのだとか。この時期にバレンシアに来るなら、ぜひ見ておきたい木です。
新型コロナウイルスに世界が揺さぶられている今も、何事もなかったかのように例年どおりに目を楽しませてくれる自然。今回のコロナ禍で、自然のすばらしさをより感じるようになりました。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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