ミシュランの星が輝く日本人寿司職人のsushi bar
コロナ禍真っただ中の2020年秋にオープンしたカウンター席のみのKaido Sushi Barは、スペインで開かれたSushimanコンテストで1位に輝いたことがある寿司職人の矢ノ目欽一さんが切り盛りする本格的な高級寿司店。開店当初からグルメなバレンシアっ子の中で話題になり、昨年12月にミシュランで一つ星に輝きました☆
そんなKaido Sushi Barに行ってまいりました。ミシュラン効果もあり、既に6月末までいっぱいだとのこと。すごいですね。2か月以上前に予約を入れてくれた友人に感謝です。
シックな店内に足を踏み入れると、コの字型のカウンターがあるのみ。オープンキッチン形式なので、カウンター内で矢ノ目さんが腕を揮う様子を見ることができます。
メニューはコース1種類のみ。昼は14時、夜は20時半スタートの時間厳守で、全員が揃ったところで食事が始まります。飲み物別の基本のコースが98ユーロで、ワインのマリアージュを付けると156ユーロ。寿司店ながら、専属のソムリエが常勤しています。
<最初に"今日のネタ"を説明してくれます>
まずはおつまみから始まるのですが、お漬物から始まってお味噌汁まで、なんと8品もありました(お漬物以外、みんな魚介類を使ったものです)。その後にお寿司が12種類。そしてデザート2品。なかなかの量ですが、ちっともお腹にもたれません。とにかくどれも口に入れるたびに「うーーーーん」と声が漏れるおいしさ。
おつまみの中で特においしいと思ったのは、ポン酢で食べる鰹のたたきと、バレンシア市からすぐのところにあるアルブフェラ湖のうなぎの炭火焼に黒トリュフをたっぷりかけたもの。鰹は藁焼きなので、風味が抜群でした。
お寿司からベストを選ぶとしたら、雲丹といくらの子丼、そして宮崎産和牛の握りです。幸せを感じました♡
<和牛をカットしてるところを広角で撮ってみました>
デザートは酒粕エスプーマと柿のコンポートを添えた甘茶アイスに和風モンブラン。酒粕や甘酒はあまり得意ではない私ですが、クリーミーでコクがあり、おかわりしたいほど美味でした。
<これもそうですが、器もいろいろ素敵でした>
飲み物は最初にビール、それからソムリエさんに好みを伝え、フランス産白ワインとスペイン産白ワインをグラスでいただきました。
なおKaidoは漢字で書くと海道。『海に生きる魚介類に真摯に向き合い、鮨道を極めていく』という意味合いがあるそうです。
20年前にバレンシアに住み始めた頃はなんちゃって日本食しかなかったというのに、こんなに繊細で味わい深い和食を食べられるようになったことに感激しました。実は年末から数週間日本に帰っていたのですが、その時に食べたお寿司よりうんとおいしかったです。「本当にここはバレンシア?」と思ってしまいます。
予約を取るのが大変ですが、機会を見つけてぜひぜひ舌鼓を打ちに行ってみてくださいね。
海道 Kaido Sushi Bar https://kaidosushi.es/
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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