バンクーバーのペット事情

公開日 : 2018年03月01日
最終更新 :

2016年の冬にトイプードルの女の子「Miso(写真下)」を授かり、そのおかげでバンクーバーのペット事情に少し詳しくなったのでここで紹介します。

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ペットショップでの生体販売禁止

バンクーバーでは2017年、無駄な繁殖や不適正飼育による虐待を防ぐことを目的に、犬・猫・ウサギの店頭での販売禁止が正式に確定したため、ペットショップでガラスケースに入った子犬や子猫を見ることはなくなりました。例外として、一部の店で保護された動物を里親探しとして置いている場合はあります。

ちなみに、リッチモンドやノースバンクーバー、ニューウェストミンスター、デルタなどの他市ではもっと前に同条例が確定しています。

これにより、いくつかのペットショップは閉店となり、残っているペットショップでは魚類、鳥類、その他小動物、ペット用品/フード、グルーミングなどのサービスを販売することで運営を継続しています。

犬・猫・ウサギなどの動物を家族の一員として迎え入れたい場合は、下記などの手段を検討することになります。

【1】ブリーダーから購入

犬、猫、ウサギなど特定の動物を専門に扱うブリーダーを探します。

ブリーダーに直接行って引き取るか、遠い場合は飛行機に乗せて送ってもらうのが一般的です。

血統の登録などを行う下記団体/機関のサイトから登録された優良ブリーダーを検索することが可能です。

- Canadian Kennel Club (犬専用)

- Canadian Cat Association(猫専用)

【2】保護された動物の引き受け

カナダ国内はもちろん、国外の動物保護団体/機関、里親探しを斡旋する業者から引き取ります。BC州の場合は、下記などがあります。

- BCSPCA(動物保護機関)

- Petfinder

- Vancouver Orphan Kitten Rescue Association (猫専用)

【3】インターネットのコミュニティサイトを利用し個人取引

下記などのコミュニティサイトを利用し、里親探しを募っている人を探し取引することが可能です。

悪徳業者による詐欺などもあるので利用には注意が必要です。

- Craigslist

- Kijiji

- BuySellCommunity

犬の住民登録

バンクーバーでは迷子防止などを目的に、生後3ヶ月以上の犬には住民登録(ライセンスの取得)が義務付けています。登録すると番号の記載されたタグを渡されるので、散歩に連れて行くときなどは首輪などに付けておくようにします。金額は年間 $43。市によって金額やルールは多少異なります。

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※ライセンスを付けていないことが見つかると罰金を課せられることがあります。

ペットの食事

バンクーバーは健康に気を使う人が多く、それに伴い無農薬、無添加、Non-GMO 食品などを多く扱う高品質系のスーパーがたくさんあります。病気の3大要因が「ストレス、食事、薬(服用/ワクチン含)」と言われることから、そういう人たちは当然自分のペットに与える食事にも気を遣います。

まずペット用の健康食品として代表的なものとしては、生肉(Raw Food)が挙げられます。

バンクーバー周辺にはペット用の生肉を販売するペットショップが多数存在し、牛、豚、イノシシ、羊、鶏、バッファロー、魚類の肉、骨、内臓などバラエティに富んだ部位が冷凍されて売られています。通常のスーパーでペット用の生肉が販売されていることもあります(写真左は Whole Foods @ Cambie street)。

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また、それらの商品のほとんどはBC州もしくはカナダ国内の製造工場(または直農)からのもので、Free Range(放し飼い)、Non-medicated(抗生物質やホルモン剤など無し)と主張するほどの徹底ぶり。要するに一般的なスーパーやレストランで扱う人間用の肉よりもペット用の肉の方が高品質だということになります。

<BC州/カナダ国内のペット向け生肉製造会社一覧>

<バンクーバーのお勧めの販売店>

True Carnivores (Kerrisdaleエリア)

Moonlight Dog Cafe (ダウンタウン)

ちなみに、うちの Misoは、生後3ヶ月ごろから生肉食(Raw food Diet)に移行しました。

最初の数ヵ月は下痢が続くなど大変でしたが、2~3ヵ月後には安定し立派な肉食系女子に育ちました。今では臭いが超強烈な羊や牛の胃袋が大好物で1日2食の内1食はコレ。草食動物の胃袋は野菜と同様の栄養がたっぷりだそうです。

まとめ

上記だけ見てもバンクーバーは動物愛護の精神が非常に強いことが分かります。

他にも、ペット用のデイケアやペット・シッター、しつけ教室やグルーミング、クリニックなどのサービスが充実していて、さらにカナダの航空会社に限っては小型犬であれば飛行機に一緒に乗車できるなど、人間に限らず動物にとってもとても住みやすい都市/国と言えるのかもしれません。

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