ベネチアで一番美しい教会 サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会

公開日 : 2019年10月09日
最終更新 :

みなさん、こんにちは!パドゥーラ恵です。前回のブログでご紹介したトラゲットに乗って、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会(聖堂)に行ってきました。

トラゲットを降りて、左へ曲がって数分歩くとサルーテ教会があります。

この教会はベネチアでいちばん写真に収められていると言われているたいへん美しい教会です。

水上バス(Vaporetto)1号線 Salute駅 の目の前にあります。

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正式にはサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂(Basilica di Santa Maria della Salute)と言います。日本語では「救済の聖母マリア聖堂」と言っています。

では、少し歴史的に紹介しましょう。 1629年夏にイタリアにペスト(黒死病)が大流行しました。もちろんベネチアにも広がり、多くの死者を出してしまいました。約2年でイタリア全体の30%の人々の命が失われたそうです。

このペスト(黒死病)を収めるため、聖母マリアに捧げる場所として建てられた教会がこのサルーテ教会です。イタリア語でサルーテは「健康」という意味です。

1631年にバルダッサーレ・ロンゲーナによる設計で、1681年に完成しました。

教会の外観はバロック様式で大きなクーポラが特徴的で水上からサン・マルコ広場へ上がる玄関口の目印となっています。毎年11月21日にはペストの終息と聖母マリアの祝日を祝うお祭りがあります。祭り当日はカナル・グランデを挟んで対岸のサン・マルコ広場からサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会に訪れることができるように、船を並べてその上に臨時の橋が作られます。サン・マルコ地区からドルソドゥーロ地区まで多くの人々が連なり、また、屋台も出るということで大変賑やになるそうです。 今年のお祭りには是非行ってご紹介したいと思います。

サルーテ聖堂のドームはベネチアのシンボルの一つとされており、 サルーテ教会は民衆に対する巡礼教会で、商業港に入ってくる富を祝う教会。これがローマやフィレンツェのドームと違う点です。

さて、建物の中に入っていきましょう。外と違って教会の中は静かです。入場は無料。フラッシュ無しの写真撮影はOKです。サルーテ教会は巨大な八角形の建物で、10万個の木片を組み合わせた土台の上に建っています。八角形の八つの角と八辺はマリアの象徴で、星であると言われています。

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これは主祭壇含む内装の写真。バロック様式の高い祭壇の飾りつけは、この教会の設計者のロンゲーナ本人がしたそうです。祭壇上の芝居がかった彫像は『黒死病(ペスト)を追い払う天上の女王』(1670年)を描いています。

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この作品は、Luca giordano (1674年) La presentazione della vergine al tempo

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この作品は、TIZIANO(1546年) La discesa dello spirito santo

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ろうそくを点火する際は、offerta(募金)の箱に日本でいう「お賽銭」をいれましょう。

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教会をでると運河を渡った右手方面がサンマルコ広場です。お天気が良ければここに座って景色を楽しんでもいいですよね。

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そして、夜のサルーテ教会も大変綺麗でした。ベネチアで一番写真に収められている教会というのも納得です。

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【住所】

 Campo de la Salute Dorsoduro 1,Punta della Dogana,30123 Venezia,Italia

【開館日時】

 毎日

 09:00 - 12:00

 15:00 - 17:30

【オフィシャルサイト】

 https://basilicasalutevenezia.it/

【記載内容について】

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