速報&続報! ベネチア高潮はまだ引き続き要注意です

公開日 : 2019年11月16日
最終更新 :

みなさん、こんにちは! パドゥーラ恵です。

ベネチアの高潮(アクアアルタ)の続報をお伝えしたいと思います。

12日の夜10時半過ぎに高潮が187㎝となり、歴史的な被害が出ています。世界遺産に登録されているベネチア市の今回の浸水被害は数億ユーロ(日本円で数百億円)ともいわれ、イタリア政府から緊急支援金も投入されました。

残念ながらこの影響は地球温暖化も大きく影響しているといわれていますが、週末も悪天候と重なり、高潮警報も赤(要注意)マークが出ています。

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14日(木)は比較的安定しました。

ヴァポレットも通常運行していましたので、午後は外出もできました。まだ若干水たまりが残っていましたが、近所の広場に子供を連れて外出。

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バールも再開してました。

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鉄道駅やローマ広場からの公共アクセスは、通常運行しています。

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ただ、まだスーパーなどは閉まったままだったので、私はローマ広場からバスに乗り、メストレのスーパーまで買い物に行きました。メストレ市はベネチアから橋を渡ったところにあり、まるでベネチアの騒動が嘘のように全く普通です。

買い出しを終え、ヴァポレットから日が暮れた夜のリアルト橋。運河沿いのレストランも再開していたところもあり、少しほっとしました。

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15日(金)は新たに高潮が154㎝に達し、ベネチア市内でもっとも低い地点であるサンマルコ広場は浸水が80㎝に上昇、数時間通行が禁止されました。またドゥカーレ宮殿や市内の美術館と博物館、ベネチアカジノも終日閉館となりました。

ヴァポレットも午前中強風の影響を受けて数時間は運行が止まりましたが、その後再開しました。

ちなみにベネチア市内の学校も休みが続いています(私の息子の幼稚園も休みが続いています)。

自宅の窓から下を見ると、落ち葉と一緒に水が上がってきているのがわかります(午前11時頃)。

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水が引いて地面が見えます(午後2時頃)。

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ただ、日本の知人からいわれたのですが、高潮による浸水被害が一日中で、終日数十センチの浸水の中で過ごしていると思っていたそうです。それは違います! 干潮、満潮があるように、朝と晩がおもに高潮で、特に今年は悪天候も重なり水位が上がってしまったということ。

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(これで高潮の一日の様子がわかります。75㎝、45㎝の表記の際は水は引いており、90㎝を超える頃から浸水が始まります)

今回の高潮でベネチア市内およそ70%が浸水の被害が出たそうです。ただ、日中は水が引きますので、一応外に出ることはできますが、長靴着用で注意が必要です。

今週末は、日曜日にまた高潮140㎝の予想なので、再度注意が必要。週明けからは天候も高潮予想も落ち着く予想です。

高潮についてのさまざまな最新情報はベネチア市のホームページで確認できます。

https://www.comune.venezia.it/

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