【続報4】新型コロナウイルスの影響、現在のイタリア・ベネチアの様子

公開日 : 2020年03月09日
最終更新 :

皆さん、こんにちは! パドゥーラ恵です。

引き続き新型コロナウイルスについてお伝えしたいと思います。感染者が北イタリアを中心に増え続け、イタリア国内感染者累計が6000人を超えてしまいました。

累積感染者数 6387名

死亡 366名

治癒した者 622名

テレビをつけると新型コロナウイルスのニュースがほとんどです。コマーシャルの間に政府が流している、新型コロナウイルスに感染しないように個人が心がけること(頻繁に手洗いをする、咳・くしゃみはハンカチで覆う、人と人の間は1m以上の間隔をあけるなど)のメッセージを頻繁に見ます。

2020年3月7日(土)北イタリアロンバルディア州と14の県を対象とした地域の危険レベルが上がり、渡航中止勧告(レベル3)が出されました。

8日未明の首相令の前に情報が流れ、3月7日(土)の夜にミラノ駅から電車に乗る人たちとしてニュースで流れていたように、ベネチアでも同じように最終電車に乗り込む人たちもいたそうです。

そして、3月8日未明、イタリア政府は新たな首相令を出しました。状況は厳しくなってきています。

3月8日  首相令(重要部分概要の一部) 

第1条

a)本条に示す地域への出入及び当該地域間の出入に係る個人の移動を回避する。ただし,職務上の必要性,あるいは,健康を理由とした移動のような必要な状況に裏付けされる動機がある移動を除く。自身の住居への帰還は認められる。

この対策は2020年3月8日から4月3日まで、あくまでもイタリア在中の人向けで、旅行者向けではありません。

ベネチア住民へと市役所のWeサイト(URL: https://www.comune.venezia.it/)でもいっているように、北イタリアの都市内の移動についてとても厳しい措置になっています。

営業しているホテルもありますが、宿泊者がとんどいない現在、一時クローズしているホテルもあります。もしもこの時期にベネチア旅行を計画している方は、ぜひホテルに確認することをおすすめします。

お土産屋さんも閉まっているところが多いですし、スーパーは開いていますが、いたるところに1m以上の距離をあけることと張り紙があります。

このお店では、1mごとにシールで印をつけています。

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また、観光に来ることを前提として首相令を抜粋すると

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・美術館、映画館、オペラ等の施設は一時閉鎖

・イベントの一時中止(サッカーの試合も中止になりました)

・1メートル以上の対人距離を置く事

・スパ、温泉施設は一時閉鎖

・大規模の販売施設(アウトレッドなど)休日及び休日前日の営業は出来ない

 平日のみの営業、1メートル以上の対人距離を置く事

・レストランやバールは6:00~18:00のみの営業、1メートル以上の対人距離を置く事

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観光とは直接関係ありませんが......結婚式やお葬式、教会でのミサも禁止になってしまいました。

また、大型客船でベネチアに一時停泊しても、乗客はベネチアには下船できません。

ここ数日、ベネチアは観光客はほとんどいません。マスクをした日本人の大学生を数人見た程度です。

・各空港および鉄道は運航・運行していますが,今後の運航・運航状況については,最新の情報を収集してください。ベネチアのヴァポレットも運行しています。

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※一週間程前のベネチア空港駅(出発ゲート)

・2020年3月8日午後から9日にかけて、ロンバルディア州を含む14県へ向かう通過車両に対して通過理由の確認を求める措置が開始されます。

その措置の対象地域は以下の通りです。

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・ロンバルディア州全体

・エミリア=ロマーニャ州(5県):モデナ県,パルマ県,ピアチェンツァ県,リミニ県,レッジョ・エミリア県,

・ヴェネト州(3県):べネチア県,パドヴァ県,トレヴィーゾ県

ピエモンテ州(5県):アレッサンドリア県,アスティ県, ノヴァーラ県,ヴェルヴァーノ・クシオ・オッソーラ県,ヴェルチェッリ県

・マルケ州(1県):ペーザロ=ウルビーノ県

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心より事態の収束を願っています。

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