【続報6】小さな朗報も!新型コロナウイルスの影響、現在のイタリア・ベネチアの様子

公開日 : 2020年03月14日
最終更新 :

皆さん、こんにちは! パドゥーラ恵です。

引き続き新型コロナウイルスについてお伝えしたいと思います。感染者が北イタリアを中心に増え続け、イタリア国内感染者累計が1万7000名を超えてしまいました。

今や、イタリア全土がレベル3のレッドゾーンになってしまいました。

累積感染者数 1万7660名

死亡 1266名

治癒した者 1439名  

※2020年3月13日(金)17:00の数値   

2020年3月12日から生活必需品の販売店、薬局、スーパーマーケットを除くすべての小売り販売活動の休止を決定しました。

3月11日首相令(概要日本語訳)

公共交通機関、銀行・郵便・金融・保険サービスなど、生活に不可欠な公共サービスは継続されます。

数日前までは、レストランやバールも18時までの営業で開いていましたが、これも禁止になってしまい、デリバリーのみの営業です。

公共交通機関は継続してやっていますが、仕事や健康上の理由に限って利用できるものの基本的に外出禁止です。外出する際は、「自己宣誓書」に記載して常に持参しないといけません。

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また、イタリアに観光を理由とした移動は避けなければならなりません。すでに滞在している人は、自宅や居住地に戻るために最低限の利用をしなければならない、と首相令でいっているように、日本人を含めたイタリアに観光などで滞在中の外国人はすぐ帰ってくださいといっています。

そして3月12日夜に、運輸省はイタリア国内の空港オペレーションを継続する空港を以下とすると決定しました。(2020年3月25日まで有効) 

 アンコーナ(マルケ州)

 バーリ(プーリア州)

 ボローニャ(エミリア=ロマーニャ州)

 カリアリ(サルデーニャ州)

 カターニャ(シチリア州)

 ジェノバ(リグーリア州)

 ラメツィア・テルメ(カラブリア州)

 ランペドゥーサ(シチリア州)

 ミラノ・マルペンサ(ロンバルディア州)

 ナポリ・カポディキーノ(カンパニア州)

 パレルモ(シチリア州)

 パンテッレリーア(シチリア州)

 ペスカーラ(アブルッツォ州)

 ピサ(トスカーナ州)

 ローマ・フィウミチーノ(ラツィオ州)(当館注:3月17日からローマ・フィウミチーノ空港ターミナル1を閉鎖し,ターミナル3へ集約)

 トリノ(ピエモンテ州)

 ヴェネチア・テッセラ(ヴェネト州)

 ローマ・チャンピーノ(ラツィオ州)(政府専用機便、臓器輸送、防災庁の保有する航空機(canadair)、緊急事態対応に限って利用される。)

これ以外の空港は基本的に3月25日までは利用できません。ベネチアの空港も継続する空港の中に入っていますが、各空港含めフライトスケジュールはキャンセルされたり大きく変わっています。ベネチアの近くのトレヴィーゾ空港も14日以降は閉鎖されます。

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(3月初旬のベネチア空港)

ベネチアでは100以上のホテルがすでに一時閉鎖しており、観光客はゼロです。

もちろん住人はいますので、スーパーや薬局は開いていますが、ここはベネチア? 1ヵ月前はベネチアカーニバルでたくさんの人であふれていたのに......不思議で残念でなりません。

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ですが、ひとつ小さな朗報があります。ナポリの病院ですでに存在する関節リウマチなどの治療に使用する薬を新型コロナウイルス感染者に投与したところ、改善の兆しがみえるとのことでした。6名の患者のうち1名は自分で呼吸するまでに改善したとのことで、今、とても注目されています。

引用記事はこちらです。

イタリアのミュージシャンや有名人らは、#IORESTOACASA(私は家にいます)といって、歌手は自宅キッチンでライブをYou Tubeに流したり、「感染しないようにみんな今は家にいよう」とツイッターやフェイスブックでアピールしたりしています。

ソーシャルネットワークを使って、集合住宅のエリアでは「〇月〇日○時にみんなベランダに出て歌おう」「屋上でヨガしよう」など......

1mルールを守ろうと、作品をつくるオジサンもあっぱれです!!

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保育園の息子にも先生から宿題がメールで来ました。ぬり絵や動物や虫、果物などの絵合わせなどですがとても助かります。自宅にほとんどいるので、ここ数日はメレンダ(おやつ)は子供と手作り。そしてこの機会にひらがなや日本語もたくさん勉強させちゃおうと企んでいます。

テクノロジーを使ったり、この状況でもいろいろなことを考え、乗り切るんだというイタリア人の国民性!!! そして早くこの状況が改善され、イタリアだけでなく、世界中の新型コロナウイルスが終息するのを祈っています。

イタリア国内、ほかの国の新型コロナウイルスについての詳細は、外務省海外安全ホームページも参照ください。

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