"美食家大絶賛"のオーストリア料理!

公開日 : 2010年04月21日
最終更新 :

オーストリアは東西ヨーロッパの中継点に位置するため、あらゆる面で東西文化が融合していると言えます。郷土料理もその例に洩れず、西のドイツ及び、東のチェコ・ハンガリーからの影響を受けると共に、一種独特な食文化の牙城を築いています。

日本でも有名な「伝統的オーストリア料理」と云えば、ヴィーナー・シュニッツェル(ウィーン風カツレツ)、グラーシュ(ハンガリー風煮込み)、ターフェルシュピッツ(茹でた牛肉)にザッハー・トルテ(ハプスブルク皇室御用達チョコレートケーキ)、カイザーシュマレン(オーストリア風パンケーキ)等が代表的かと存じますが、今回は表舞台になかなか名を現さない隠れ名士ならず、隠れ名料理をご紹介していきたいと思います!

---------前菜(Vorspeise/フォアシュパイゼ)---------

◆ザルツブルガー・ビーフ・タタール(ザルツブルグ産牛肉、タルタール風味)

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見た目よりもずっとボリュームがある上に、とっても味わい深く、何といっても美味しい!!!

デリケートな食材(生挽肉)を扱うとあって、ある程度格式のあるレストランでないと置いていないのも特徴です。(12.50ユーロ)

---------メイン料理(Hauptspeise/ハウプトシュパイゼ)---------

◆焼き鴨肉、ハーブ/オレンジ/プラムソース添え。クヌーデル(お団子)付き。

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左写真はオーブンで表面がカリカリに焼かれた大振りの鴨肉に、ハーブ、オレンジ及び甘酸っぱい"プラムソース"が添えられたもの。クリスピーな表面をかじる瞬間、幸福感がお口いっぱいに広がります!

因みに一緒に頂くクヌーデル(お団子)にはあまりお味がありませんが、これは和食でのご飯のような役割だとお考え下さい。日本人女性にはボリューム満点なので、小さいサイズ(Kleine Portion/クライネ・ポルツィオン)でオーダーしました。ノーマル・ポーションだと3〜4ユーロ上がると同時に、鴨肉が2つに増えます。(季節商品のため、価格は変動制)

◆ビーフ・フィレ・ティップのペッパーソース、ハーブ・シュペッツレ添え

(高級牛肉の煮込み、ペッパーソースとチロル名産ハーブ・パスタ添え)

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◆鴨肉とほうれん草のクヌーデル(お団子)、レンズ豆のピュレー添え

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これはオーブンで焼かれたカリカリ鴨肉に、ほうれん草のクヌーデル(お団子)が添えられたもの。(これも小さいサイズ)別皿で、レンズ豆とベーコンのピュレーが付きます。

前述の鴨肉がプラムソースで甘酸っぱく頂くのに対し、こちらは塩味の効いたコンソメ・テイストが特徴です。同じ鴨肉でも、ソースによって全く趣きが変わるので、お好みに合わせて選んでみて下さいね!

レンズ豆は日本ではそこまで一般的ではありませんが、知る人ぞ知る、「栄養素満点」の食材。2006年にはアメリカの健康健康専門誌"Health"で、世界5大健康食品の1つとして見事選ばれた他、旧約聖書にも登場するなど、長く愛され続けているお豆です。ビタミンB群、葉酸、鉄分等を豊富に含むので、特に女性にお勧めです。(小 11.90ユーロ)

---------デザート(Nachspeise/ナッハシュパイゼ)---------

◆カスタニエン・ライス(マロンライス)

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カスタニエン・ライスとは直訳で「栗ごはん」。(ぽろぽろとしたライスの様な食感に仕立て上げられています)これにフルーツ、ホイップクリーム、チョコレート・ソースが添えられて登場します。

ここのレストランはお皿が大きいので、どれも写真で見るより食べごたえがあるとお考えください。

でも甘いモノ好きの方ならば、一人で全然別腹に収まるサイズです。栗も自然の甘さを生かしてありますし、ホイップクリームもお砂糖が殆ど入っていないので、程よいナチュラルな甘さが我々日本人にとっては絶品以外の何物でもありません。

ただ栗が季節ものとあって、秋冬限定のこと多し。もし見つけたら迷わずお試し下さいね!。(季節商品のため、価格は変動制)

◆マスカルポーネ・クヌーデル(マスカルポーネのお団子)

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これもやはり日本では頻繁にお見かけしないデザートですし、チーズ好きの方には見逃せない逸品であること間違いありません!(5.80ユーロ)

◆これらのお料理が食べられるレストラン

夫の祖母が小さい頃既に通っていたという、100年以上の歴史と由緒あるレストランです。

常に込み合っていますので、特に金曜・土曜の夜は予約してからお越し下さいね!

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住所: Schlachthausgasse 13, 1030, Wien/シュラハトハウス通り 13番、ウィーン3区

行き方:  地下鉄3番線、シュラハトハウスガッセ駅下車 徒歩3分

電話:   +43 (0)1 798 81 66

FAX:   +43 (0)1 799 17 73

開店時間:月ー土 10:00-24:00、日・祝 10:00-16:00

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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