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オーストリア/ウィーン特派員ブログ ライジンガー真樹

オーストリア・ウィーン特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2010年5月 7日

魅力炸裂!グラーツ街歩き 2


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魅力炸裂!グラーツ街歩き 2

さて昨日ご紹介したオーストリア第二の都市、”グラーツ探訪レポート 第二弾”です!

昨日のレポートでは【街のシンボル・時計塔】を訪問し、旧市街の王宮へと続く小道をのんびり探索していたところで、燦然と輝くファサードの【皇室御用達ベーカリー:エデッガー・タックス】を見つけたのでした。さてその横で著者が遭遇したものとは・・・


【HofCafe Edegger ホーフカフェ・エデッガー】
隣の皇室御用達ベーカリーと同名のカフェがそこにありました。
オープンテラスでは美味しそうにカイザーシュマレン(オーストリア風パンケーキ)やモア・イン・ヘムド(温かいチョコレートケーキのホットチョコレートソース掛け、ホイップクリーム&バニラソース添え)を頬張っている老夫婦やカップルで賑わっていました。
これはトライせずには帰れない!と、早速テラスに席を見つけて陣取り、著者もカイザーシュマレンとカプチーノを注文しました。
DSCN8287-a.jpg
ふと横に立てかけられていた看板のメニューを見ると、カイザーシュマレン・プラムソース添え(5.4ユーロ)やモア・イン・ヘムド(3.7ユーロ)以外にもオーストリアを代表するデザートとして、
アップフェル・シュトゥルーデル(アップルパイ)若しくは、トップフェン・シュトゥルーデル(レアチーズパイ)のバニラソース添え(3.5ユーロ)
・ヌス・パラチンケン(ナッツクリーム入りのクレープ)、チョコレートソース・ホイップクリーム添え(3.8ユーロ)
等の品揃えが並んでいました。
(アップフェル・シュトゥルーデルに関しては、「ウィーンといえばカフェ!最もエレガントと称されるカフェ・ラントマン」の記事 をご参照ください)
どれも魅力的過ぎて、最初にこのメニューを見てしまっていたら、選ぶのに相当時間が掛ってしまっていたに違いありません。
デザート以外にも、豊富なコーヒーメニューに加え、朝食メニューが3.2ユーロから6.3ユーロの価格で数種類用意されています。(朝食の時間帯は7:00-17:00)
またサマーシーズン限定で、バナナミルク、苺ミルク(各2.9ユーロ)という魅力的なドリンクのオファーもあるとのこと。これは見逃せません!
全体的にお値段もウィーンに比べると随分お手頃で、かなり好印象です。
路地裏でおじいちゃんが演奏していた、時に軽快で、時に哀愁を漂わせるアコーディオンの音色に思わずうっそりと聞き入りながら、これから訪れる春の到来に思いを馳せました。


DSCN8289-a.jpg そうして待つともなしに待つこと約10分、著者大好物のオーストリア風自家製パンケーキが芳香に包まれて、カプチーノと共に登場しました!!!
見るからに美味しそうなこのデザート!自然な甘さで、砕かれたパンケーキに添えられたプラムソースとレーズン、粉パウダーが絶妙に絡まりあって、得も言われぬ美味しさでした。
お味が申し分なく、著者は視覚・味覚・聴覚・嗅覚ともに酔いしれて、大満足でした。
ところで通常このディッシュはポーションが大きく、主食として食べる場合は一人で(オーストリアでは甘いものも主食になります)、またデザートとして楽しむ場合は2-3人で分けるのが常なのですが、他のクルーと別行動でガンガン観光コースを満喫していた著者は一人歩き。胃が悲鳴を上げるほど頑張りましたが、残念ながら完食には一歩及ばず。。。
でも懲りずにまた是非来ようと、固く胸に誓いました。


【マウソレウム(霊廟)、教会、そして壁画】
DSCN8294-a.jpg さて食後の腹ごなしに、もう少し探索の歩を進めることにしました。
5分くらい歩いた先に、白い壁の教会が見えて来ました。
ヨーロッパを歩いていると、「犬も歩けば棒に当たる」という勢いで教会に行き当たるので、この何の変哲もなさそうな小さな教会を、著者は看過することにしました。
豪奢なカテドラルは各地でみたし、やはりカトリック総本山ヴァティカンのサン・ピエトロ大聖堂に比べたら、これは確実に取るに足りない建造物でしょう、と。
ところがちょっと日が陰って寒くなってきたのと、後は単なる気まぐれとで、教会に続く階段を少し登ってみたところ・・・
左手に何か見える。何だろう???

DSCN8298-a.jpg おお!ガラスで丁重に、そして厳重に護られた、由緒ありそうな壁画が鎮座しているではありませんか!!!
この壁画は「苦難の絵」と呼ばれるフレスコ画で、1480年にシュタイヤマルクに大打撃を与えた「ペスト、トルコ人襲来、イナゴの大群」の三大災難を表したものだそうです。


好奇心が俄然と頭をもたげたので、ついでに教会内部にもちょっとお邪魔してみることに。


DSCN8300-a.jpg !!!!!
こんなに美しいホールが待っていたとは!!!
写真ではなかなかこの感動をお伝えできなくて残念なのですが、著者が「取るに足りない」と判断した素朴な教会の内部は、この上なく瀟洒で雅やかでした。
洗練されたブラック&ホワイトのタイルが敷き詰められた床はモダンで、所謂ゴテゴテ飾り立てられたカトリック教会とは対照的にミニマリズムさえ感じさせるシンプルな内観。
この教会、ニューヨークにあっても不思議ではありません。

※後ほど調べたところによると、これは教会ではなく、グラーツ出身のハプスブルク皇帝・フェルディナント2世の建てたハプスブルク家のMausoleum(マウゾレウム/霊廟)の一つでした。設計はイタリアの宮廷御用達画家であったジョバンニ・ピエトロ・デ・ポミス、内部装飾はグラーツ出身のウィーン・バロック建築巨匠、フィッシャー・フォン・エルラッハに依るものだそうです。


DSCN8303-a.jpg 次々と観光客が入っては出ていく中、著者は暫く陶然とそこに立ちすくんでいました。
グラーツでの滞在時間が限られているうえ、オーストリアはどこも閉店・閉館が早いので、流石に時間がもったいないと教会を出たところ、併設された建物の粗末な扉から5-6人の団体が出てきました。あのボロクサイ建物にも何かお宝が眠っているのでしょうか?
まさか。
その考えを即座に一蹴して、階段を一度は下り始めたものの、やはり気になって鄙びた扉の前まで戻ってしまいました。
そこで、著者はまたまた反省する羽目に。


DSCN8310-a.jpg こちらがメインの教会でした!何て煌びやかなんでしょう。
主客転倒とはまさにこのこと、先ほどのシンプルな教会が、多分併設だったのですね。
(本当は霊廟だったのですが、この時点で著者はまだ勘違いしています)

DSCN8312-a.jpg 至る所に目を引く彫刻や絵画が掛けられ、また後ろに峻厳とそびえ立つパイプオルガンも圧巻の一言に尽きました。
調べたところによると、このドームはゴシック様式で、1438年〜1462年の間に建立されたそうです。15世紀といわれてもピンと来ないと思いますので、世界史で見てみましょう。
1467年が応仁の乱ですから、日本はこの時代、戦国時代突入直前の室町幕府の治世だったということになります。また時をほぼ同じくして、1453年にオスマントルコが東ローマ帝国のコンスタンティノポリスを陥落させ、嘗ての大帝国を滅亡に導いています。
そんな物騒なご時世に、グラーツではこんなに綺麗なドームが建てられていたのですね。昨日の冒頭記事でご紹介した、のんびり気分の空港整備技師の勤務態度もこれで納得です。
あ、でもこのドームの南壁には先ほど御紹介した1480年の「三大災難」のフレスコ画が描かれていたのでしたね。やはりグラーツも苦難には見舞われていたようです。グラーツの名誉のために書き添えておきますと。


全く期待していないどころか、むしろ今まで見くびってすらいたグラーツ。
イケているではありませんか!!!
次回以降新しい街を訪問する際には、今少し虚心坦懐に行かなければと内省しました。
もう著者のテンションは滞在中上がりっぱなしです。
仕事で嫌々来たのに、こんなにエンジョイしてしまって果たして良いのでしょうか?
何やら罪悪感すら覚えつつ、著者は更に探訪を続けたのでした。(つづく)


Mausoleum(霊廟)
住所: Burggasse 2(ブルク通り2番)
時間: 毎日 10:30-12:30
         13:30-16:00
料金: 無料
 

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      ウィーン特派員
      ライジンガー真樹
      スペイン語と異文化研究のため高校時代に南米チリへ留学、国際基督教大学(ICU)卒業。外資系広告代理店のメディアプランナー、欧州系エアライン2社の客室乗務員を経て現在はモード業界 に。仕事の傍ら子育てと執筆に勤しみ、ウィーンで話題のスポットや伝統的なカフェとスイーツ、日本とはかなり異なるオーストリア事情など、バラエティに富んだ情報をお届けすべく活動中!連絡先Facebookページ DISQUS ID @disqus_zl3jc0QKNG

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