アルベルティーナの展覧会に見参す

公開日 : 2010年05月20日
最終更新 :

先日このウィーン特派員のブログでも御紹介した、現在アルベルティーナ美術館で開催されている3つの展覧会に行って参りました!

◆Jakob & Rudolf von Alt(アルト家のヤコブとルドルフ父子)の展示会場

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まず観賞して驚いたのが、水彩画だったこと!著者も幼い頃より絵画が大好きで、3歳〜12歳くらいまで水彩画を習っていたのですが、皆様御存じの通り水彩画は描く際に修正が効きません。一発勝負という意味においては、油絵よりもある意味ずっと難しいのが特徴となっています。そして、油絵には決して出せないような、透き通るような瑞々しい色彩が表現できるのもまた水彩画ならではの魅力です。

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◆Markus Luepertz(マルクス・リュパーツ)の展示会場

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※新表現主義:1970年代後半から1980年代まで美術界を席巻した現代美術の一様式。1920年代に主流だった「ドイツ表現主義」や「抽象表現主義」の技法を受け継ぎ、原色の使用や描きなぐった様な筆捌き等がその特徴となっています。

今回の展覧会もその例に洩れず、甲冑や抽象物が「青・茶・白・黒」を中心とした鮮やかな色彩と隈取りで大胆に描き切られており、見る者に斬新かつ衝撃的なインパクトを与えます。

◆Andy Warhol(アンディ・ウォーホール)の展示会場

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アンディ・ウォーホールは1928年から1987年まで活躍した、言わずと知れたポップアート牽引の旗手。シルクスクリーンの技法で、色違いで量産されたマリリン・モンローの四連の胸像画はあまりにも有名。

その派手すぎる色使いと対象物のパロディの発想から、著者は今までこのアーティストのことがそれほど好みではなかったのですが、実際の作品を見ると全身に電撃が走りました!雑誌や教科書で見るのとは全くもって違い、対比的で鮮やかな色遣いが全く下品に見えないのです!むしろこの画家の作品は敬遠していたのに、実物観賞後は何とすっかりファンになってしまいました。

グラーツ同様、今まで誤解していたアンディさんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。ここでまた「虚心坦懐」の四文字が心に浮かび上がりました。これからの人生、ひょっとするとこの四文字熟語をずっと念頭に生きて行かなければならないかも知れません。

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◆併設お土産ショップ

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左写真はウィーンならではの面白いポストカードの一例。

オーストリア料理のレシピ。(各1ユーロ)上段左から、

・ザッハートルテ(ちゃんとホイップクリーム添え!)

・ウィーン風カツレツ(ヴィンナー・シュニッツェル)

・グーグルホプフ(クリスマスに焼いて家族で食べる背の高いパウンドケーキ)

下段左から、

・ウィーン風カツレツ、

・カールスプラッツ駅のパヴィリオン、

・ウィーンの各美術館のサイコロ(行き先に迷った時にこれを振って決めるのが主旨のようです)

・映画「第三の男」にも登場する有名な木製大観覧車

の組み立てセット葉書。(各2.5ユーロ)

この葉書を点線通りに切り取って、実際に組み立てた模型が、上の緒写真のポストカード上部に張り付けられています。

Jakob & Rudolf von Alt(ヤコブ&ルドルフ・フォン・アルト)の展示は5月24日までとあと少しなので、ご興味のある方はお急ぎく下さい!またMarkus Luepertz(マルクス・リュパーツ)の展示は2010年6月6日まで、Andy Warhol(アンディ・ウォーホール)は5月16日で残念ながら既に終了となっています。

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住所:  Albertinaplatz 1, 1010, Wien/アルベルティーナプラッツ1番、ウィーン1区

最寄:  地下鉄1番線、2番線、4番線カールスプラッツ駅

(写真の左手後方に見える緑の屋根がオペラ座です)

電話:  (0)1 534 83-0

時間:  毎日 10時〜18時、水曜 10時〜21時

URL:  www.albertina.at

入場料: 大人9.5ユーロ、60歳以上8ユーロ、ウィーンカード提示で8ユーロ、19歳以下無料、

26歳以下の学生・要介護者・失業者・育児休暇中の両親・軍事役務者・兵役代替勤務者・

10名以上の団体は7ユーロ

ガイドツアー:土日祝 15:30〜、水18:30〜(ドイツ語のみ)

オーディオガイド:4ユーロ

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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