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オーストリア/ウィーン特派員ブログ ライジンガー真樹

オーストリア・ウィーン特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2010年7月 4日

【ロンドン発】猫にプロテーゼ


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【ロンドン発】猫にプロテーゼ

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オーストリアの新聞、Kronen(クローネン)紙、6月29日号5頁に、写真のような猫が紹介されていました。

このオスカー君と言うロンドン在住の猫は、事故で後ろ脚を両方とも失った後、プロテーゼを付けて貰い、現在は快活にロンドンの街をぴょこぴょこ飛び跳ねているのだとか!


そう云えば以前神戸でも、鮫にヒレを3分の2以上食いちぎられた哀れなウミガメが、漁業の網に引っ掛かったところを救われ、現在は人口ヒレを装着しながら、再度海に無事放せるように、人間と一緒になってトレーニング中という心温まる記事を最近どこかで読みました。

こういった他の動物に対する思いやり、非常に大切だと思うんです。

その傍ら、他方では日本でも東欧でも、犬猫を劣悪な環境で虐待同然に大量生産し、まるでモノのように売買している業者がいるのだとか。。。
最近「セーブペットプロジェクト〜肉球に恩返し〜」というサイトを見つけ、著者も悪辣なペット業者とペットミル(ペット工場)の赤裸々な実態について読んだのですが、暫くは衝撃で口もきけないほどのショックを受けてしまいました。

このサイトは保護ざれた時点での犬の状態 について書かれています。
http://www.s-p-p.jp/spp_blog/2010/05/21/62.php

こちらは捨て猫を拾い、良かれと思って、うっかり保健所に届けてしまったお話。「捨て猫のゆくえ」 http://www.s-p-p.jp/spp_blog/2010/05/19/59.php


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またこちらは同じくクローネン紙、2010年6月24日号11ページの記事。これによると、東欧でもフンデマフィア(犬マフィア)と呼ばれる悪質業者がペットブームと共に犬猫を大量『生産』し安価で販売してきたが、EU加盟と同時にやっとEUの動物に対する人道的な法律が適用され、業者もコントロールされることなる。つまり、この酷い産業も終焉を迎えつつある、という喜ばしい記事でした。

しかし、何れにしても心が痛んでなりません。

日本では未だに「ファー付き」のセーターやキーホルダー、マフラーが所狭しと街中で売られています。ラビットと称される毛皮の中には猫の毛を、ポニースキンと称して犬の毛を使用していることもあるのだとか。日本のショップでも、ファーをしきりとお客さんに勧める店員さんを多数目にします。

ファーだけみると確かに可愛いのですが、フランスの暴露雑誌や日本のドキュメンタリー番組等で著者が目にした実情は(過激な表現を含むのでここでは割愛しますが)、見るに堪えないほど酷いものでした。そんな内情知ってしまって以来、ファーを見る度に心が引き裂かれそうなほど痛みます。アパレルショップの店員さんたちも、きっとこの酷い実情を知らずに「ファーすごく可愛いですよね?」と仰っているに違いません。実情をまだ知らない人々が「ファー可愛い」と購買し続ける限り、日本のマーケットからファーは消えませんし、ファッションの一部となるべく、毛皮を剥がれる哀れな犬猫たちも消えません。知っている人々を少しでも増やし、材料となる動物の命を守るためにも、情報を出来るだけ沢山の人に伝えていくべきだと著者は思います。
また実情を知っていながら、見て見ぬふりをしている人も残念ながらいるようです。もし毛皮生産の実態を知りながらも、「ファー可愛い!」と買い続けたら、それは動物を殺し続けているのも同じだと思うのです。

恥ずかしながら著者も20代半ばまでは実態を全くもって知らず、「ファー大好き!」と公言して憚りませんでした。ところがヨーロッパに来て色々な事実を知り(フランスの暴露雑誌もその一環です)、今まで軽んじていたフェイク・ファーの役割を知りました。通っていたドイツ語学校でも「毛皮賛成・反対」の討議をしたときに、東欧の女の子一人を除いて全員が「反対」だったりと、 意識の高い人々の多さに驚かされました。「あなたは毛皮に賛成?」と尋ねられ、「いいえ」と回答したところ、多数のクラスメイトに握手を求められ、ビックリもしました。同時に著者の大好きな日本には、その大切な精神が欠けているのだと痛いほど実感しました。「可愛ければ良い」、「儲かれば良い」では、少し商業的すぎる感が否めません。

少々冗長になりましたが、要は動物を思いやる精神と実情把握をすることが大切だと思うのです。このブログを読んで下さった皆さんもご家族やご友人にこのお話を伝え、子供には早い段階から「思いやりと命の大切さ」を教えていって頂けないでしょうか?それがよりよい日本の将来を作るきっかけともなるのだと思っています。

今日読んだニュースでは、2008年度までは犬猫の殺処分数が全国ワースト1位だった福岡県の保健所が、「犬猫の引き取り有料化」や「捨てられた子 犬の譲渡年齢を成犬にまで引き上げ」を実施したことで、殺処分数が合計1万1577匹と、22%減ったと報道されていました。(それでも膨大な数ですが。)こういった、人間にとっては何気ないことでも、一歩踏み出して何か実施することで、沢山の無垢な命が救われます。福岡県にはこれからも引き続き色々なアイディアを生み出し、他県を先導していって貰いたいですし、オーストリアやドイツといった、環境・生物保全に力を入れる国々から良いアイディアを輸入することもできると思います。

早く日本にも人道的な法律と、それを支える元となる教育が導入されればと願うと同時に、自分一人ででも何かできることを日々探していこうと思っています。
今回の記事を読んで下さった皆さんも、この草の根運動に是非ご協力頂ければ、これ程嬉しいことはございません!

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    • 特派員プロフィール
    • ウィーン特派員

      ウィーン特派員
      ライジンガー真樹
      スペイン語と異文化研究のため高校時代に南米チリへ留学、国際基督教大学(ICU)卒業。外資系広告代理店のメディアプランナー、欧州系エアライン2社の客室乗務員を経て現在はモード業界 に。仕事の傍ら子育てと執筆に勤しみ、ウィーンで話題のスポットや伝統的なカフェとスイーツ、日本とはかなり異なるオーストリア事情など、バラエティに富んだ情報をお届けすべく活動中!連絡先Facebookページ DISQUS ID @disqus_zl3jc0QKNG

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