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オーストリア/ウィーン特派員ブログ ライジンガー真樹

オーストリア・ウィーン特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2010年8月16日

コールド・ディナーのススメ


コールド・ディナーのススメ

オーストリアには古くからの諺で、
„Frühstücke wie ein König, esse zu Mittag wie ein Edelmann und abends wie ein Bettelmann.“
「朝は王様のような朝食を、お昼は貴族の様に、夜は乞食の様に食べなさい」
とういうものがあります。


オフィスワークの増加につれ、朝食はどんどん軽視される傾向に拍車が掛っていますが、日本でも昔の農耕を営んでいた時代には、お魚やご飯、お豆腐など、ヴォリューム沢山の朝食がメジャーだったことと思います。
ところがウィーンでは、未だに”夕食を簡素に冷たいものだけで”、というコールドディナーが一般家庭ではメジャーなのです!
日本人である著者からすると、夏の盛りに暑さを凌ぎ切れずに「ざるそば」だとか、「冷麺」、「冷やし中華」を食べたり、お洒落にヴィシソワーズを食するというのならば大いに納得なのですが、”一年中夜は冷たいものだけ”、という食生活は想像だにできません。


昨夜、夫の祖母の家にお夕食に招待されたので、これを機会にウィーンの一般家庭での夕食の様子を取材してみました!

ウィーンの夕食-a.jpg

縺翫縺ゅ&繧薙鬟溷酷縺ッ縺薙s縺ェ讒伜ュ撰シbr /> ハム・サラミ・ソーセージの盛り合わせに、チーズ、ピクルス、マスタード3種。
サラダは3色のパプリカの輪切りにチェリートマト。
パンはチーズの上に乗ったものと、こちらで一般的に食される黒パン、それにバゲット。
塩コショウも必ずテーブルに添えられます。


アナオマとワインa.jpg

縺薙■繧峨鬟イ縺ソ迚ゥ縲らく驟ク豌エ縺ォ蜉て、赤ワイン・白ワインが呑まれることが一般的ですが、
おばあさん(93歳)は、赤ワインをオーストリア独特の炭酸飲料Almdudler(アルムドゥドゥラー)で割って飲んでいました。このAlmdudlerとは葡萄と林檎を混ぜたものにハーブ風味を加えたソフトドリンクで、パッケージに描かれているチロルの民族衣装を纏った男女のモティーフが印象的。夏にはこれを赤ワイン、白ワイン、ソーダ水等で割ったものが好まれます。
オーストリアの飲み物ということで、他の国ではあまり見られないかもしれないので、皆さんもレストランに入られた際には是非トライしてみて下さい!


チーズパンとマスタードa.jpg

繝代Φ縺ッ縺雁・ス縺ソ縺ォ繧医▲縺ヲ繝医繧ケ繝医@縲∽クュ縺ォ繝上Β繧㍽闖懊r謖溘s縺ァ譛に気に入ったマスタードをかけます。
これはチーズのかかったパンにポークハムとパプリカ、ピクルスを入れたもの、甘辛いマスタード添え。
今回はポークでしたが、ハムは七面鳥のこともあります。
またマスタードは涙ぐむほど辛いものから、程よく甘辛いものまで、色々な種類がスーパーマーケットで売られており、各家庭には常時2−3種類取り揃えられていることが多いです。


黒パンサラミ添え-a.jpg

縺薙■繧峨鮟偵ヱ繝ウ縺ォ繧オ繝ゥ繝溘→驥手除繧剃ケ励○縺溘b縺ョ縲br /> 著者は、最初はこのパサパサとした食感が苦手でしたが、最近では黒パンの香ばしさが病み付きに!
(でもやっぱり神戸のチーズ入りの食パンが世界一好きです 笑)


途中でおばあさんが「バターを忘れた!!!」と言って、慌てふためいて台所へ取りに行きました。
彼女曰く「バターは食卓で一番大切なもの」なのだそうです。
夫から事情を説明されてわかったのですが、戦時中はバターが大変な高級品であったため、未だにこの世代の人は食卓にふんだんなお食事とバターが乗っていることが贅沢の証、そしてそれをたっぷりとオファーできるのが誇りなのだとか。
因みに、このおばあさんのお父さんは当時フランツ・ヨーゼフの軍隊におり、おばあさんがまだお腹の中にいるときに戦死したそうです。


アイスとチェリーリキュール-b.jpg

縺昴@縺ヲ譛にウィーンではお約束のデザート、アイスクリームの登場です♪
おばあさんは毎回違うフレーバーを用意してくれるのですが、この日は「アマレット・チェリー」と「ウォールナッツ」の2種。フレーバーこそ毎回違うものの、ウェハースを添えるのと、上からチェリー・リキュールをなみなみと注ぐのは不変です。日本でおばあさん世代がワインを飲んだり、アイスクリームにリキュールをがっつりと注ぐ行為は終ぞ見たことがなかったので、最初はかなりの衝撃を受けました。でもこちらでは普通なんですね(笑)


日本とはかなり風情を異にするウィーンの夕食風景。
日本にお住まいの皆様も、「へぇ、ウィーンはこんなに違うんだ〜!」とお楽しみ頂けましたら幸いです☆

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カテゴリー レストラン・料理・食材 文化・芸術・美術 生活・習慣・マナー
2010年8月16日
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    • 特派員プロフィール
    • ウィーン特派員

      ウィーン特派員
      ライジンガー真樹
      スペイン語と異文化研究のため高校時代に南米チリへ留学、国際基督教大学(ICU)卒業。外資系広告代理店のメディアプランナー、欧州系エアライン2社の客室乗務員を経て現在はモード業界 に。仕事の傍ら子育てと執筆に勤しみ、ウィーンで話題のスポットや伝統的なカフェとスイーツ、日本とはかなり異なるオーストリア事情など、バラエティに富んだ情報をお届けすべく活動中!連絡先Facebookページ DISQUS ID @disqus_zl3jc0QKNG

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