カボチャ、カボチャ、カボチャ!
昨日のブログ記事にて、"カボチャはオーストリアの名産品"と書きましたが、ここウィーンもその例に洩れず、様々な種類のカボチャを見掛けることができます。
これはスーパーマーケットでの一例。
日本では見たこともないような種類のカボチャがずらり!とっても愛らしいものから、少々奇妙な姿かたちのものまで、見ているだけで楽しくなるようなカボチャのパーティーです:)
今回はその中でも、取り分け変わった形状のカボチャを紹介しますね。
◆サンバースト
サンバーストと言えば、英語で言う「雲間から漏れる強烈な日光」の意ですが、正にそんな情景を思わせる形のカボチャ。縁が波打っていてキュートですね。
今日紹介するカボチャは全てオーストリア産で、ラベルには値段や産地に加え、用途や調理法までもが親切に記載されています。因みにこのサンバーストカボチャは「果実のような歯ごたえ、特にスープとサラダに適し、炒めたりフライにしたり、パイに入れたりして使うのがお勧め」だそうです。
◆UFOカボチャ!
この二つはUFOと呼ばれる、度肝を抜かれるような名前のカボチャ!
左はただの"UFO"、右の白い方は"ホワイトUFO"です。何て可愛いんでしょう♪
ただUFOという名称が使われ始めたのが確か20世紀半ばですので、
このカボチャの起源ももしかすると案外遠い昔ではないのかも!?
◆枢機卿の帽子(Bischofmuetze)
枢機卿と言えば、カトリック教会において教皇に次ぐ地位の高位聖職者のことですが、「お坊さんの帽子」とは、これまた乙女心をくすぐる可愛い形状とネーミングです☆
上から見ても分かりづらいので、ちょっと横から見てみましょう。
あらら。ちょっとひしゃげた枢機卿の帽子みたいです :)
(著者には、どちらかというとアラビアンナイトに登場しそうなターバンに見えますが・・・。キリスト教におけるお祭りでメインに使用されるデコレーションですので、この発言はきっとご法度でしょうね 笑)
ラベルの能書きに依ると、このカボチャは「フルーティー・テイストで、スープ若しくはデコレーションに適している」のだとか。
◆バターナッツ・カボチャ
日本の野菜ですと、名産地の地名を付けたりするケースが比較的多いと思うのですが、
ここオーストリアではとことん比喩が用いられるようです。
これもそのまま、バターナッツカボチャ。名称通り、バターナッツにそっくりです。
またこのカボチャはラベルに"BIO"(バイオ野菜)と特記されています。農薬に対するアレルギーがあったり、食や健康に敏感な方にぴったりのカボチャです。
さて本日紹介した奇想天外なカボチャの群れですが、これらはどちらかというとデコレーションとしての役割が高そうで、著者はまだ試食したことがありません。
ただオーストリアで一番一般的なもの(今回は紹介していませんが)を食べてみたところ、日本のカボチャと比べて、割と酸味が効いており、繊維質が少なめ、水っぽい(瓜っぽい)と感じました。
一番最初はそうと知らずに食べて、人参と勘違いしてしまったほど(笑)
著者としては食べ慣れており、甘くて繊維質いっぱいのナンキン(関西弁でカボチャの意)がやはり一番美味しいと思うのですが、オーストリアのものをカボチャとは考えずに食べてみると、また違った所感が得られるのかも知れません。
これからの時期、ウィーンにいらっしゃる皆さんは、レストランでKuerbis(キュルビス/カボチャ)のディッシュやスープを目にする機会があるかと存じます。
もしメニューでそれらを見つけられた際には、是非この記事のことを思い出しながら、オーダーしてみて下さいね!
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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