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オーストリア/ウィーン特派員ブログ ライジンガー真樹

オーストリア・ウィーン特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2010年10月 5日

リンツの街を歩けば ~リンツァートルテを食べよう~


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リンツの街を歩けば ~リンツァートルテを食べよう~

先々週、遂にリンツの街でも2泊ステイが入ったので、仕事の合間に重い足を引き摺りつつも街探索を敢行しました!

リンツはウィーンとザルツブルクの丁度中間地点に位置するドナウ川沿いの街。
人口約19万人と、ウィーン、グラーツに次ぐ規模を誇るオーストリア第三の都市で、起源はグラーツと同じく古代ローマ時代にまで遡り、史料には8世紀に登場します。
文化活動も盛んで、2009年にはオーストリアで2番目の欧州文化都市に指定されました。(1番目はグラーツ)
またリンツはナチスのアドルフ・ヒットラーの故郷近郊であったため、第二次世界大戦後には、帝国の文化的首都にしようとしていたという説もあるようです。


リンツケーキ陳列-a.jpg

払暁前から続いた仕事明けでしたので、まず「腹が減っては戦が出来ぬ!」と、ホテルのテラスにある小洒落たカフェに一席陣取り、色鮮やかなケーキの陳列されているショーケースへと足を運びました。
その中から、早速お目当てのリンツ名物"Linzertorte(リンツァートルテ)"を見付けて注文!


リンツァートルテ-a.jpg

待つこと5−6分、出てきました!サイズは大きくもなく、小さくもなく。
著者は"オーストリア名物のケーキ"というと、これまで「ザッハートルテ」、「モーツァルトトルテ」、「エスターハージーシュニッテ」、「アプフェルシュトゥルーデル」辺りしか押さえていなかったので、新しい街で未知のケーキに出会うのは、見聞を広げる絶好のチャンスです!
「これがリンツァートルテかぁ・・・(ワクワク!)」とケーキにフォークを入れ、期待に胸をパンパンに膨らませつつ食してみたところ。


気絶級に甘い!!!!!
夫からは「すごく乾燥したケーキだから、きっと君は好きじゃないと思うよ」との示唆は事前に受けていたものの、ケーキの乾燥具合などそっちのけの想像を絶する甘さに、思わず目の前が白みました。
因みに著者は、大抵の人が舌を巻くほどの甘党ですが、ヨーロッパではまだまだ修業が必要なようです。そして修業が完了する遥か手前で「糖尿病」という厄介な陥穽が待ち受けていること間違いなしですので、修業もほどほどにしようと決意を改めました。


このリンツァートルテは、日本の「柔らかいスポンジ+生クリーム」のコンビネーションからなる繊細な味のケーキとは対極に位置するもので、黒パンと同じような穀物の味がする「固くて乾燥したスポンジ」に、もはや元の味を留めていない(一体何だかわからない)フルーツの極甘ジャム&コンポートが挟まっており、とどめには上に粉砂糖ががっつりと振り掛けられています。
(説明によると、「アーモンドの粉末と香辛料を混ぜた生地にラズベリージャムを挟んだケーキ」だそうです。言われるまで全く判りませんでしたよ。。。)


このケーキを完食するのは既に拷問に等しく、大甘党の著者ですら「グルメ修業」の気概を打ち捨て、食を放棄せざるを得ませんでした。
通常の日本人観光客にはまだまだ「甘すぎる」との声が高い「ザッハートルテ」や「モーツァルトクーゲルン」。これらを著者は最近難なく食べ進むことができるようになったので、"激甘経験"においては一日の長があると勝手に自負していましたが、それも単なる増上慢でしかなかったようです。このリンツァートルテの甘さたるや、その比ではありません。


ザッハートルテは横に「甘くない」ホイップクリームを添えることで、ケーキ自体の甘味と乾燥感が上手く緩和されていたり、アプフェルシュトゥルーデル(アップルパイ)にはバニラソースがとろ~りと掛っていて、こちらは林檎の酸味に対して甘さを出す工夫が見られる等、それぞれ風味が増すよう絶妙な計算がされているようですが、このリンツァートルテにおいてはそう云った配慮が全くと言って良いほど見られません。
ここで敢えてリンツァートルテの長所を捻り出すとすれば、

 「日持ちがしそう(乾燥している)」、
 「素朴な食感(固くて不味い)」、
 「甘さの極限に挑んでいる(甘すぎ)」、
 「甘さでギネス世界記録を破るのではないか(体に悪そう)」

と言った感じでしょうか。
あ、括弧内は著者が勝手に考え出した反意語です。ご参考までに。


出陣前の腹拵えだったはずが、逆に「気も」「胃も」重くなってしまった著者。
ここは逆転の発想で、リンツの街観光を「腹ごなし」に変えたいと思います。
さて、リンツではどの様な出来事が起こるのでしょうか!?
グラーツでは"危うく盗人と間違えられそうになる"という人生最大の汚辱にまみれましたので(「どうにも止まらない!グラーツ珍道中 3」 参照)、ここリンツでは警官が周りを徘徊していないかに注意しつつ、気を引き締めて出発したいと思います。

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カテゴリー レストラン・料理・食材 旅行・ツアー・ホテル 生活・習慣・マナー
2010年10月 5日
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      ライジンガー真樹
      スペイン語と異文化研究のため高校時代に南米チリへ留学、国際基督教大学(ICU)卒業。外資系広告代理店のメディアプランナー、欧州系エアライン2社の客室乗務員を経て現在はモード業界 に。仕事の傍ら子育てと執筆に勤しみ、ウィーンで話題のスポットや伝統的なカフェとスイーツ、日本とはかなり異なるオーストリア事情など、バラエティに富んだ情報をお届けすべく活動中!連絡先Facebookページ DISQUS ID @disqus_zl3jc0QKNG

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