葡萄発泡酒 シュトゥルム&モスト
葡萄発泡酒 シュトゥルム&モスト
ワイン通の方もそうでない方もご存じでしょうが、秋はブドウ収穫の時期!
このブドウ収穫に合わせて9月初旬から10月下旬に掛けて、オーストリアでは葡萄発泡酒のシュトゥルムとモストが販売されます。
モストもシュトゥルムも"ワインになる一歩手前"の、葡萄の搾り汁を発酵させている段階のアルコール飲料で、アルコール約1%~11%のものが毎年秋に流通します。(アルコール4%~が飲み頃)
白葡萄の使用が一般的ですが、赤葡萄が使われることも。
「カボチャの種オイルの産地」としても以前紹介したシュタイヤマルク州の西方では、Schilchersturm(シルヒャーシュトゥルム)という非常に珍しいロゼのシュトゥルムに出会うことができます。
これがシュトゥルム。ワインとは違い、酵母等の含まれた濁った液体であることから、オーストリアでSturm(シュトゥルム/嵐)と呼ばれるようになりました。
(お隣のドイツでは主に、白はFederweisser<フェダーヴァイサー>、赤はFederrotter<フェダーロッター>という名称。「カボチャ=ナンキン」、「蝸牛=デンデンムシ」のように、地域により呼び名が異なる)
さて同じ時期に味わえるシュトゥルムとモストの違いですが、
●シュトゥルム: やや酸味がかって、モストよりもアルコール分が強い。白濁した液体。
●モスト: シュトゥルムよりもアルコール濃度が低く、甘め。よりグレープジュースに近く、シュトゥルムよりも濁りが少なく、クリアに近い液体。
またアルコールの強さで見ると、
葡萄の搾り汁(葡萄ジュース)<モスト<シュトゥルム<ワイン
の順となります。
これはモスト。上のシュトゥルムの写真と濁り方を見比べてみて下さい。
フライトの合間、食道楽を邁進するうちにウィーンでも見付けてしまった、珍しいロゼのSchilchersturm(シルヒャーシュトゥルム)!!!
ホワイトのシュトゥルムよりも、更に甘酸っぱさが際立ったフレッシュな味で、著者はもう虜になってしまいました☆
シュトゥルムの時期が終わってしまう前に、浴びるほど呑んでおきたいと思います(笑)。
今回紹介したシュトゥルムやモストは、酵母や乳酸菌の他にもビタミンB1、B2が豊富に含まれていますし、口当たりも非常に円やかですので、特に女性の皆様にはお勧めです。
9~10月頃にしか味わえない季節限定のドリンクですので、近々オーストリアにご旅行の方は是非ぜひ飲んでみて下さいね!
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