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オーストリア/ウィーン特派員ブログ ライジンガー真樹

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2010年10月20日

奇想天外!フンダート・ヴァッサーのデザイン建築


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奇想天外!フンダート・ヴァッサーのデザイン建築

日本でも、大阪の"ごみ焼却所"が有名なウィーン出身の奇才建築家、フンダート・ヴァッサー(和号:百水)。
この度著者は、ウィーンに存在する彼のこの上なく大胆な三大建築のうちの二つ、「フンダートヴァッサーハウス」と「クンストハウスウィーン」を見学して参りました!

Hundertwasser1-a.jpg

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まずフンダートヴァッサーについて簡単に説明しておきますと、彼の本名はFriedrich Stowasser(フリードリヒ・シュトーヴァッサー)、もしくはFriedensreich Hundertwasser(フリーデンスライヒ・フンダートヴァッサー)で、フリーデンスライヒは直訳で「平和に満ちた」、フンダートヴァッサーは「百の水」となることから、彼の日本での雅号は「百水」とされています。
フンダートヴァッサーは1928年にウィーンで誕生。母親がユダヤ系チェコ人であったことから、少年時代(第二次世界大戦時)はユダヤ人街の地下室で暮らすという、暗い過去もあったようです。
大戦後、以前このブログでも紹介した画家、Rudolf von Altもかつて学んだ"Akademie der bildenden kuenste Wien(ウィーン美術アカデミー)"に通い始め、この時期に「フンダートヴァッサー」の雅号を用い始めます。途中で学業を断念して後、フンダートヴァッサーはイタリア各地をはじめ、パリ、モロッコ、チュニジア、シチリアなどを旅してまわり、特に北アフリカの赤土を塗った伝統家屋や自然共存の生き方に強い影響を受けました。
その後、ウィーンに戻ったフンダートヴァッサーは、大戦後の建設ラッシュにおける、「灰色」、「無機質」、「直線的」な建築に違和感を覚え、「自然界に直線は存在しない」、「直線は悪魔の道具である」と直線を批判・拒絶すると同時に、螺旋形には魅了されて行きました。
またフンダートヴァッサーはエコロジーにも非常に敏感であったため、ウィーンや大阪のごみ処理場建設を担当したり、彼の建造物の屋根には必ず植物が植えられる等、先進的・革新的なアイディア持ち主としても有名でした。


さて、この様な経緯を経て建てられた、彼の有名な建築物が以下です!


◆フンダートヴァッサーハウス(ウィーン3区)

Hundertwasser2-a.jpgこちらのフンダートヴァッサーハウス(フンデルトヴァッサーハウス)は1977年に、同氏がウィーン市より「自然との共生」をテーマに依頼され、1983年から1986年に建築した公共住宅。2005年には、「ウィーン4大観光名所」の一つとして数えられるようになりました。

Hundertwasser3-b.jpgこの建物には52戸の部屋、16のプライベートテラス、そして凡そ250もの植物が植わっており、カラフルな色彩と奇抜なモティーフ、そして何よりも、波打った床が特徴です。(掃除機をかけるのが大変そうですね!)
現在もウィーン市民が居住しているため、内部見学は残念ながら不可となっています。

Hundertwasser道しるべ-b.jpg続いて、徒歩3~4分の距離にあるオーストリア初の私設美術館、Kunsthaus Wien(クンストハウス・ウィーン)を訪問。この途中に、こんな可愛らしいデザインの道標が!


◆Kunsthaus Wien(クンストハウス・ウィーン)

Kunsthaus1-a.jpg

この建物は当初、フンダートヴァッサーによりデザインされた市営アパートであったものの、1986年、彼自身の提案と、銀行BAWAKのスポンサーシップにより、1991年新たに美術館としてオープン。


ウィンターガーデンや併設のカフェ、階段やトイレ、どれ一つとっても人を飽きさせることのない創意工夫溢れるデザイン!

Kunsthaus内部1-b.jpgKunsthausカフェ-a.jpg


カボチャの絵-a.jpgこれは美術館内部に展示されている絵画の一部。
ウィンターガーデンにも奇異な形のカボチャがごろごろと飾られていましたが、この絵も良く見るとカボチャのモティーフが!きっとフンダートヴァッサーはカボチャが好きだったんですね。

Der Furher-b.jpgこの絨毯(タペストリー)のタイトルは"Der Fuehrer"、訳すと「リーダー、指導者」といった意味ですが、オーストリアでこの言葉は「アドルフ・ヒトラー」を暗喩しています。
絨毯の下端から、手のシルエットがにょっきりと突き出ており、ここでも直線の否定がなされると同時に、ナチ占領下であった彼の青春時代の恐怖体験を表現しているのかもしれません。

セネガルの切手1-a.jpgセネガルの切手2-a.jpg
意外なことに、セネガルや国連の切手も手掛けていたようです!
こんな切手を貼られたポストカードを受け取ると、何だか幸せな気分になれそうですね。


◆お土産コーナー

お土産1-a.jpgKunsthausお紅茶の缶-a.jpgフンダートヴァッサー様式(フンダートヴァッサーっぽい)陶器の置物や、クンストハウスを模したポップなお紅茶の缶などは、お土産にぴったり!

カレンダー1-a.jpgカレンダー2-a.jpg

折角の美しいフンダートヴァッサーの思い出をお家に持って帰りたい!
でも、あれれ?自分のカメラで撮った写真は何か違う・・・。
そんな方は、プロのカメラマンが撮った、華麗で鮮やかなフォトカレンダーをお土産にしましょう。
でもよくみると、写真とカレンダー部分の上下が逆さまです。これもフンダートヴァッサーのお愛嬌ということで・・・(笑)


今回紹介したフンダートヴァッサーハウスとクンストハウス・ウィーンの詳細は以下です。
ウィーンにお越しの方は、是非お見逃しなく!

Hundertwasserhaus/フンダートヴァッサーハウス

住所:   Kegelgasse 36-38, 1030, Wien/ケーゲルガッセ36~38番、ウィーン3区
最寄り駅:路面電車1番、Hetzgasse下車


Kunsthaus Wien/クンストハウス・ウィーン
住所:  Untere Weissgerberstrasse 13, 1030, Wien/ウンテレ・ヴァイスゲアバーシュトラッセ13番、ウィーン3区
最寄り駅: 路面電車1番、Radetzkyplatz下車
電話:    (0)1 7120495
開館時間: 毎日10:00-19:00
入館料金: 9ユーロ

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カテゴリー 文化・芸術・美術 見所・観光・定番スポット
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      ウィーン特派員
      ライジンガー真樹
      スペイン語と異文化研究のため高校時代に南米チリへ留学、国際基督教大学(ICU)卒業。外資系広告代理店のメディアプランナー、欧州系エアライン2社の客室乗務員を経て現在はモード業界 に。仕事の傍ら子育てと執筆に勤しみ、ウィーンで話題のスポットや伝統的なカフェとスイーツ、日本とはかなり異なるオーストリア事情など、バラエティに富んだ情報をお届けすべく活動中!連絡先Facebookページ DISQUS ID @disqus_zl3jc0QKNG

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