スペイン美女、対、オーストリア美女

公開日 : 2010年10月26日
最終更新 :

先日ステイ先のスペインのマジョルカ島で、スペインのミスコンテストに関する報道が大々的になされていたので、現地の新聞を読んで見ました。

一面記事-a.JPG

見出しは"Miss Baleares regresa a Palma sin corona, pero satisfecha."

ミス・バレアーレスは無冠も満足にてパルマに帰着!

(※マジョルカ島はスペインのバレアーレス諸島の一部です)

スペイン美女3人2-a.JPG

更に横のお写真ではミス・エスパーニャ(ミス・スペイン)の候補者らしき女性3名が笑顔でポーズを決めているのですが、スペインの容姿における美の基準が、あまりにオーストリアのそれとは異なっている様子でしたので、思わず食いつくようにして記事を読んでしまった次第です。

ヴェロニカ-a.JPG

惜しくもミス・エスパーニャの王冠こそ逃したものの、彼女は"15名のファイナりストに残れたことに非常に満足している"とインタビューでは語っています。

記事によると、ヴェロニカさんは現在22歳の大学生で、ジャーナリズム専攻。身長174cm、スリーサイズ90−62−88で、とても印象的な栗色の髪とマロン色の目がチャームポイントなのだとか!

え、"栗色の髪"と"マロン色の目"???

スペイン美女3人-a.JPG

真ん中が2010年度のミス・エスパーニャ、アラゴン州テルエル出身。

左がラス・パルマス(カナリア諸島)出身のla primera dama de honor(首位の栄誉ある女性)、右がビスカイア代表のsegunda dama de honor(第2位の栄誉ある女性)。

'栗色の髪'や顔立ち、雰囲気等、何れもミス・バレアーレスのヴェロニカさんとほぼ一致した外見的特長を持っていることが見て取れますよね。

更にこちら!

スペイン美女整列-a.JPG

15人のファイナリスト達の集合写真。(生憎12人しか写っていませんが・・・)

明らかにブロンドに染毛している約一名を除き、全員が豪華に波打ったダークブラウン・ヘア!

こんがりと日に焼けた小麦色の肌に広い肩幅、限りなく女性らしいメリハリの利いたボディラインに、色彩までは判断しかねるものの、大きな大きなアーモンド形の瞳にくっきりとしたアイメイクがほぼ全員の共通点です!

何れもペネロペ&モニカ・クルス姉妹を髣髴とさせる、"これぞスペイン美女"という、まさに先入観そのままの外見なのですが、同じヨーロッパでありながらも、オーストリア人の目標とする美の基準や、醸し出す雰囲気が何と違うことでしょう!知ってはいたものの、改めてこうしてミス・コンテストという各国の美のスタンダード的存在を目の当たりにすると、再度カルチャーショックを受けてしまいました。

これに対して、オーストリアで"一般的に"美しいとされている、もしくは好まれている女性というのは、健康的な小麦肌、丸みと凹凸のあるボディまでは同じなのですが、手足は細め、ブロンドヘアに明るい眼の色(エメラルド・グリーン、ブルーグレー、ライトブルー等)がスペイン美女との違いでしょうか。

また著者の夫の話によりますと、戦後の食生活が格段に豊かになったお陰で、最近ではナチュラル・ブロンドヘアは激減している模様。(真偽の程は定かではありませんが、栄養分が足りない状態だと、髪の色が明るいほうが日光から栄養分を摂取しやすいのだとか!?だとしたら、日光浴後に自分の毛を舐めてビタミンDを自給自足するネコみたいですね 笑)

ということで昨今は、生まれつきダークブロンド~明るい栗色という、ブロンドよりも若干暗めのヘアカラーが急増し、オーストリアではネコも杓子も髪をブロンドに染めたがる傾向にあります。

参考までに2010年のミス・オーストリアはこの方ですが、髪の生え際と眉の色から判断するに、やはり髪をブロンドに染めているようですね。

かといって、天然ブロンドの女性は眉やまつ毛等、すべての色彩が限りなく薄くなってしまい、眼も小さく細い傾向にあるので、印象的な顔立ちのナチュラルブロンド美女を探すのもまた至難の業のようです。(そういえばハリウッドのブロンドビューティーも、9割がたカラーリングしていますよね?)

そんなオーストリアン・ガールズに囲まれて日々生活・仕事していた著者にとって、やはりあのミス・エスパーニャ選抜コンテストは非常に衝撃的だったのです!

ダークな色彩に、きりっとしたエキゾチックな顔立ち、惜しみなく肉感的なボディ、射るように迫力のある眼差し、そして何よりも自らのヘアカラーに誇りを持って堂々とした雰囲気!!!

同じヨーロッパでも、国や民族によりこれほど差が出ていることに、改めて新鮮な驚きを禁じえませんでした。

このミス・コンテストは勿論、表面的なイメージ操作やプロパガンダも影響しているのやも知れませんが、それにしてもヨーロッパ内を移動するだけでも、言語だけではなく、ありとあらゆる多様性が体験できて、とても興味深く感じます。

最後に私事なのですが、先日身内に不幸がございまして、現在著者は一時帰国中です。

何かと身辺が慌しく、なかなか気合の入った記事の執筆は難しい状況ですが、毎日このブログを楽しみにして頂いている読者の皆様のために、少しずつでもウィーン情報をお伝えしていけたらと頑張っています。

今後も引き続き皆様にご声援頂けましたら、大変幸甚です!

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筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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