宮殿内の美しすぎるカフェとケーキ ~カフェ・ツェントラル 建物編~
星の数ほどあるカフェの中から、今日はその一つ、カフェ・ツェントラルを紹介したいと思います。
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ミヒャエラ門を出て、右手に進むとスペイン乗馬学校、真っ直ぐ行くとラグジュアリー・ブランド店の立ち並ぶグラーベン通り、そして左に曲がるとカフェ・ツェントラルのあるヘレンガッセへと続きます。
この時期はどこの通りもクリスマスのイルミネーションが飾り立てられていて、道を歩くだけで気分が高揚します!
それにこのヘレンガッセは特に観光客を乗せたフィアッカー(馬車)の通り道としても有名。
著者が30mほど歩く間にも、数台の馬車が横を通り抜けて行きました。
こちらがCafe Central(カフェ・ツェントラル)の入っている建物。
元はフェルステル宮殿と呼ばれ、建築家のハインリヒ・フォン・フェルステルがイタリアの長旅でヒントを得て建てたのだとか。1876年にカフェとしてオープンされました。20世紀初頭にはアルテンベルクを始めとした著名な作家や知識層・文化人が出入りしていたのでも有名。(お店の入口には、テーブルについた、等身大のアルテンベルクのお人形が置いてあります!)
中に入ると、10人以上も並んでいる人が!
とはいえ、ここウィーンでは列に並ぶという習慣が全くないので(そのような教育を受けていないので)、待っている人の後ろに並んだら負けです。待っている人の横に出て行かないと永遠に自分の順番がまわってきません。ウェイターさんが人数を聞いて回るので、何か聞かれたら英語かドイツ語ですかさず人数を言いましょう。
・大きな声ではっきりと、(もぞもぞ言ってちゃ伝わりません)
・念のため指で人数を表しながら、(日本人の発音が理解できなくとも指の本数ならわかるでしょう)
・そして最後にpleaseかbitte(お願いします)を添える、(好感度アップ!)
のがポイント。
諦めてぞろぞろと帰る人もいる中、5分程度待ったところで運よく席へと案内されました。
今回は奥の中庭の方へと通されたので、途中カフェの綺麗な天井などを見物しつつ席へと進みます。
左はカフェ・ツェントラルの有名なゴシック天井。
真ん中は今回著者が案内された、宮殿中庭のあったバーセクション。
右は著者の席から上を眺めた様子。とても素敵な雰囲気です。
真ん中のお写真に写っているバルコニーは、この宮殿の主が挨拶や演説等を執り行った思われる場所。また当時地階(1階)部分はキッチンや厩舎などに使われ、2階(オーストリアでの1階)は主と家族の居住区域、そして3階が召使の住む場所でした。真ん中のお写真で2階と3階の窓の大きさや豪華さを比べて頂くと、身分に反映された居住条件の差が一目瞭然に見て取れます。エレベーターなどなかった当時は、2階が一番贅沢な空間だったんでしょうね。
元宮殿という優雅なロケーションであるため、こうして見ているだけでも色々と愉しませてくれるカフェ・ツェントラル。
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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