悠久のドナウを見渡すカフェと美術館

公開日 : 2010年12月19日
最終更新 :
S.Linz-a.jpg

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ステイ中はとても良いお天気い恵まれたので、新大聖堂~リンツ城博物館を見た後、炎天下をドナウ川沿いのレントス美術館まで歩くという強行軍。(しかもお腹には消化不良のリンツァートルテが・・・ 汗)

払暁前からのフライトだったので、疲れと暑さで流石に目眩がしてきたところ、目的地のレントス美術館併設のお洒落なカフェレストランが目に入りました。

レントス美術館のカフェ外2-a.jpg

おおっと、地元の人でとっても賑わっています!

というのもヨーロピアンは兎に角、日向の水際で侍るのが世界一好きなのです。

込み合う人の中、やっと一席見付けて座ったものの、知らないおじさんが同意も求めずいきなり同席してきたので、何となく気持ちが悪くて移動しました。

生憎真ん中の方にもっとゆったりした4人用テーブルを見つけて着席。

喉が渇いていたのでコーヒーではなくSodazitrone(レモナード)と、オーストリア名物のデザート、アイス・パラチンケン(アイスクリームをクレープで包んだもの)をオーダーしました。

 ※写真でドナウ川上に見えるのは4階建ての豪華客船!

パラチンケン-b.jpg

人がいい気分で寛いでいたら、恰幅の良い老夫婦がまたもや同意なしに相席してきました。

ウィーンでこの様なことに遭遇したことがないので驚いたのですが、リンツ(ちょっと片田舎)では普通なのでしょうか?しかも御婦人の方が、私がパラチンケンを口に運ぶ様子を、つぶさに、穴が開きそうなほど見ています!あぁ、食べづらい(泣)折角のパラチンケンが全然味わえない!

ところが話を何となく聞いていると、御婦人はどうしてもリンツァートルテが食べたいようです。

でもこのお洒落なレストランではそのように特に美味しくもなく、お洒落でもないもの(リンツァートルテ)は置いておらず、仕方なしに他のデザート候補を探している模様。

ドイツ語の発音と語彙からオーストリア人ではなく、ドイツからの観光客だということもわかりました。

あまりにもリンツァートルテに拘っている様子を見て少々可哀想になってきたので、自らの苦い経験談を披露した上で「アイス・パラチンケンの方がずっと美味しいですよ」と勧めたところ、あっさり夫婦揃ってそれを注文していました。最初は図々しい夫妻だと唖然としましたが、会話してみると案外可愛いペアで、ホッとしましたよ(笑)

容赦のない日差しと冷たくて美味なアイス・パラチンケンですっかり気が緩んでしまったのか、疲労の波がこの後ひたひたと波のように押し寄せてきました。翌日のフライトに差しさわりがあっても大変なので、この日はレントス美術館を見学せずにホテルへと戻りました。

レントス美術館外観-a.jpg

今日こそはレントス美術館来訪が目的。本当は同僚クルーにお食事とその後のドリンクに誘われたのですが、「お仕事以外もドイツ語で会話」というのは精神的に休まらないので、申し訳なく思いながらも断って単独行動を選びました。

外観写真を見ても一目瞭然ですが、館内はゆったりと広く、クリムトからモダン・アートまでと幅広いテーマで展示されていました。

レントス美術館のクリムト-a.jpg

左はクリムトの描いた女性画、右は毛沢東。

可愛いカード@リンツ-a.jpg

お土産ショップでは殊の外充実しており、20分ほどぐるぐる回って思案した後、クリムトの絵画集と愛らしいカードを購入。クリムトの本はドイツ語なので、お勉強がてら機内で暇な時間に読もうという計画。そしてカードには気絶級にキュートな封筒まで付いています!メッセージはそれぞれ"Ich liebe dich"(I love youの意)と"Happy Birthday"と書かれているので、大切な人に贈るのに最適です。

美術館巡りの常で、観賞後はお腹が空いてきたので、またもや併設カフェレストランへ。

相変わらずテラスは満席だったこともあり、今度は中へ。

レントス美術館のカフェ中-a.jpg
レントス美術館パスタ-a.jpg

グラーツ同様、最初はそんなに期待していなかった小さな街でしたが、ウィーンとは全く違った趣を湛えており、存分に楽しむことができました。また暖かくなったら是非あのカフェ・レストランを訪れてみようと思います!

デコバナーfiaker-a.gif

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Lentos Kunstmuseum/レントス美術館

住所: Ernst-Koref-Promnade 1, A-4020, Linz

電話: (0)732 7070 3614

開館時間: 10:00-18:00 (木曜は~21:00)

休館日: 12/24, 12/25, 1/1

料金: 大人6.50ユーロ、学生4.50ユーロ

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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