シェーンブルン宮殿のクリスマス・マーケットと雪中の散策 ~ウィーン子の愉しみ方~
このシェーンブルン宮殿の前庭におけるクリスマス・マーケットはその中でも美しいと取り分け有名なもの。先週末はお天気に恵まれたので、早速著者も出掛けて参りました。
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国旗の赤・白とともに、オーストリアを象徴する色でもあります。
またここ、シェーンブルン宮殿のマーケットには、他のマーケットにはあまり見られないような珍しいフードの屋台も豊富!以下はその一例。
左は"Bauers Ofenkartoffeln"(農民風、ジャガイモのオーブン焼き)という名の屋台。グリルされたジャガイモに、サワークリームやエビ、鮭、ベーコンと玉葱等、様々なトッピングを乗せたものがサーブされています。
一方右はこちらでの定番、ブレッツェル(固い塩味のパン)を売っているお店。
オーストリアでは、クリスマスにプレゼントを持ってくるのはサンタクロースではなく、この天使なのです。12月25日に、家の中にベルの音が甲高く響くと、それは天使が来てプレゼントを子供たちに置いて行った印。子供たちはベルが鳴り響くまでは居間の外で待機していなければなりませんが、このベルの合図とともに入室を許可され、プレゼントを見つけて歓喜します。
そして勿論、著者の大好きなオーナメントのお店も盛りだくさん!
右下の猫のオーナメントが大人気の様子で、残りわずかでした。
猫好きの方は急いで下さいね!!!
Krapfen(クラップフェン)と呼ばれる揚げドーナッツです。日本では餡子の中身、上には普通のお砂糖を振りかけるのが定石ですが、こちらでは杏のマーマレードかヴァニラクリームに粉砂糖のトッピングが常。ここ"ラントマン"の屋台では、珍しくチョコレートクリームのフレーバーも振る舞っている様子です。
アツアツの生地の中にはとろけるようなヴァニラクリームがたっぷり☆
大きなマグカップに入った、アイヤーリキュール(オーストリア風卵酒)のホイップクリーム添え。(※マグカップはシェーンブルンのクリスマス・マーケット独自のデザイン)
こんなに大量に飲まされたら、著者や藤子ちゃんでなくとも酩酊するというものです。
この後、シェーンブルン宮殿内のお部屋をじっくり観光予定だったので、今回は危険なドリンクには近寄りませんでしたよ(笑)
普段は色とりどりのお花が咲き乱れる庭園も、雪の時期は白一色!
危ないので、斜面は立ち入り禁止の札と柵で閉鎖されていましたが、みんなお構いなしにザクザク踏み込んで登り降りしています。
場所に依っては30cmほど足が嵌まりますし、斜面では小型のソリに乗った子供たちがビュンビュンと高速で突っ込んで来るので、少し注意が必要。
途中で驚くような光景にも・・・。
こちらでは老婦人も元気いっぱい!
例え雪の中でも、杖をつきながらわいわいと集団でお散歩に勤しんでいます。こんなおばあちゃんになりたいですね。
そして右は短パンのランナー!!!ちょっと頑張りすぎな感が否めませんが・・・(笑)
流石自然を愛するオーストリア、鳥の餌入れもちゃんと確保してあります。
ちょこちょこ走る様が人を魅了するシェーンブルン名物、「リス軍団」はこの日見られませんでしたが、代わりにカモが雪の上で遊んでいましたよ~。庭園内には巨大な池が数多く遍在しますが、何れも分厚い氷と雪で覆われてしまったので、カモはどこか所在なさげな様子。
雪の斜面を頂上まで登りきると、グロリエッテの威容が間近に。
ヴェルサイユ宮殿庭園内におけるグラン・トリアノン的な存在ですが、こちらのグロリエッテはティーハウスとなっており、中では美味しいお茶とケーキ、軽食を頂くことも可能。
外ではバケツで雪を固めて並べた、スノーマンならずスノーツリーを作って遊ぶ親子の姿が。
ここから振り返ると、遥か下方にシェーンブルン宮殿が両翼を広げています。
もしかするとマリア・テレジアやマリー・アントワネット、フランツ・ヨーゼフ1世に至るまで、この景色をこうやって愉しんだかも知れません。そう思うと、何だか非常に大きな感慨に襲われました。
また、雪の中は予想外に足を取られるので、斜面をこれだけ登るとかなり良い運動。食後の腹ごなしに最適でしたよ(笑)
軽装備で来ると、クリスマス・マーケットと宮殿内の見学コースのみで終了してしまいがちですが、雪に対応したブーツと厚手のコートを身に付けていると、地元っ子に交じってまた別の愉しみ方ができて興味深いです。折角日本からいらっしゃるのなら、こうやって散策に参加してみるのも良いかも知れませんね。
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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