世界一のモーツァルト・クーゲルンはどちら? ~食べ比べ特集~

公開日 : 2011年01月02日
最終更新 :
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教えて貰ったお店は、フュルストと同じくザルツブルクにある小さなちいさなカフェ・コンディトライ、Habakuk(ハバクック)。

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向かって左がハバクックのもの、右がフュルストの元祖モーツァルト・クーゲルン。

ウィーン市内で大量に売られているものは、何れのメーカーも金色のアルミに赤枠でモーツァルトの肖像画が入っているパターンがマジョリティーですが、このハバクックだけは"銀色のアルミに青いモーツァルトの浮彫"という、オリジナルのパッケージを非常に忠実に再現したデザインを採用しています。ここまで酷似していると、以前にのれん分けでもしたのかな?と勘繰ってみたりもしましたが、調べたところによると「銀色のアルミに青いモーツァルト=ハンドメイド」、「金色のアルミに赤いお洋服のモーツァルト=工場生産」という区別がなされているようです。

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またハバクックのMK(以下"モーツァルトクーゲルン"の略)が完全な球体であるのに対し、フュルストの方は表面が凸凹しており、如何にもな手作り感が溢れています。どちらもちょこんと付いたおへそが可愛らしいですよね?

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右のフュルストMKが、「ダークチョコレートのコーティング、ヌガー、真ん中にピスタチオのマジパン」という伝統的手法で作られているのに対し、左のハバクックはピスタチオともう一種類茶色いマジパンが入っていました!フュルストのMKも他のメーカーのものに比べると、ハンドメイドならではの柔らかさに驚かされるのですが、このハバクックのMKはより一層柔らかく、中のヌガーもマジパンも食べるそばからとろ~りと垂れてきてしまうほど!

大量生産系のミラベル社の固いMKに慣れ親しんでいた著者としては、正に目から鱗、新境地を体験する思いでした!

さて「ハバクック対フュルスト、どちらが美味しい?」と尋ねられると、ここから先はもう「個人の嗜好による」としかお答えの仕様がありません。何れのMKもそれぞれ独特の食感と工夫が凝らされており、チョコレート職人技によるレベルの高さは疑う余地もありません。ただ著者の個人的な好みを申し上げますと、フュルストに軍配が上がりました!

ハバクックのMKが若干柔らかすぎるというのがその理由なのですが、夫の同僚も、夫自身もハバクックに「世界一美味しい」との軍配を上げたようですので、やはり個人個人で感想は違ってくるようです。

モーツァルト・クーゲルンに関しては、ザッハトルテと同じように(「ザッハトルテ戦争、どちらに軍配?」参照)オリジナルの名誉や販売権を巡り、随分訴訟も繰り返されたようですが、Original Salzburger Mozartkugel(元祖ザルツブルクのモーツァルト・クーゲル)と名乗れるのは「フュルスト」のもののみ。スーパーマーケットで頻繁に目にするミラベル社のものは、Echte Salzburger Mozartkugeln(本物のザルツブルクのモーツァルト・クーゲルン)、レーバー社がEchte Reber-Mozartkugeln(本物のレーバー・モーツァルト・クーゲルン)とそれぞれ好き勝手に名乗っていますが、惑わされないようにご注意くださいね!

この他にもハンドメイド、マシーンメイドを問わず、オーストリアには沢山のモーツァルト・クーゲルン・ブランドが存在しますが、味は本当に多種多様。出来れば「銀色の包装紙に青いモーツァルト」(ハンドメイド)のものを選んで、ご旅行中に色々食べ歩かれるのも旅の一興となることでしょう。

ザルツブルクにいらっしゃる際には、ぜひご自分の「世界一のモーツァルト・クーゲルン」を探してみて下さいね!

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左のザッハトルテのクリックお願いします!

Cafe Habakuk/カフェ・ハバクック

住所:Linzergasse 26, Salzburg/リンツァーガッセ26番、ザルツブルク

電話:+43 (0)662 874150

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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