ハプスブルク家の死者を運ぶ黒い馬車
この写真は代々ハプスブルク家の死者を運んだ、黒の霊柩馬車。
この馬車が運んだのは、なんと以下のハプスブルガーたった5名のみ。
1884年: Kaiserin-Witwe Maria Anna (やもめ皇后 マリア・アンナ)
1889年: Kronprinz Rudolf (皇太子 ルドルフ)
1898年: Kaiserin Elisabeth (美貌とシシィの愛称で有名な皇后 エリザベート)
1916年: Kaiser Franz Joseph (シシィの夫、皇帝 フランツ・ヨーゼフ1世)
1989年: Der letzten österreichischen Kaiserin Zita(オーストリア最後の皇后 ツィタ)
年表をご覧頂くとおわかりかと思いますが、1916年に皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の棺を運んだ後、その弟にしてオーストリア・ハンガリー帝国最後の皇帝であったカール1世の后ツィタ・フォン・ブルボン=パルマを1989年に乗せたのが最後とされています。
ハプスブルガーの葬儀は代々シュテファン大聖堂で執り行われ、遺体は同じくウィーン旧市街(1区)にあるカプツィーナー納骨堂に納められたそうです。そしてその間の移動に使用されたのがこの霊柩馬車で、馬もすべて黒馬で揃えられました。
日本では黒い霊柩車が至極一般的なので、オーストリアの歴史ある黒い霊柩馬車を見た著者は軽いカルチャーショックを禁じ得ませんでした。もし皆さんもご興味がおありでしたら、いちど馬車美術館を訪れてみて下さいね!
おねんね藤子ちゃんにクリックお願いします!
Wagenburg/Imperial carriage museum/馬車博物館
住所: A-1130 Vienna,Schloß Schönbrunn/ウィーン13区、シェーンブルン宮殿内
最寄駅: 地下鉄4番線(U4) Schönbrunn(シェーンブルン)駅、Hietzing(ヒーツィング)駅
電話: +43 (0)1 525 24- 0
開館時間: 10時-16時(11月~3月)、9時-18時(4月~10月)
休館日: 2011年度は元旦以外無休
入館料金: 大人6ユーロ、19歳未満無料
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。