美術史博物館のエジプト・ギリシャ・古代ローマ常設展
本日はそんな古代ワールドをレポートしていきます!
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さて、このエジプト・ギリシャ・古代ローマセクションへの入口は、正面の大階段ではなく、その右手にあるやや小振りの階段を上ったところにあります。
このお写真ではちょっと不明瞭ですが、扉上にはツタンカーメンを彷彿とさせるファラオの彫刻がお出迎え!
扉をくぐると、そこはいきなり古代エジプトワールド!
天井に描かれた鮮やかな壁画から、細部まで陰刻の美しいコラム、滑らかに削りあげられた石棺、丁寧に保存されたミイラまでと、総動員で歓迎してくれます。
それにしても全てが巨大ですね!どちらかと言えば、小さいもの、わびさび、左右非対称に美を見出す日本文化とは、対極に位置していると言って差し支えないでしょう。
全身にハスの花が、背中には羽を広げて飛び立つ瞬間のカモの羽根が描かれています。沼地に住むカバを狩る儀式はファラオの「混沌への勝利」を意味し、埋葬の際にも「復活」をのシンボルであったカバの置物を添えたのだとか。
Nilpferd(ニルプフェアド)は直訳すると「ナイルの馬」ですが、これは当時ナイル川下流でカバが見られたことに由来のだとか。またドイツ語ではカバのことを一般的にFlusspferd(フルスプフェアド)呼び、Fluss=川、pferd=馬、の意なのですが、これは日本語の河馬(カバ)とも関連性があるようです(笑)
石棺3連発!!!
実際の巨大さをお見せできないのが残念です。
一番右の石棺は、若干ギリシャチックなお顔とヘアスタイルですね。
ご参考までに、人間と比べると何れもこ~んなXXXXXLサイズ!
こちらは猫とワニのミイラ。
ネコ・イヌ・ワニ・ヒヒ・トキなどは「神の化身」とされていたため、来世・復活信仰の根強かった古代エジプトでは、これらの動物のミイラづくりも盛んに行われていました。
本家本元のエジプトのカイロ博物館やイギリスの大英博物館、そしてフランスのルーブル美術館ではミイラを筆頭とする古代エジプト常設展で有名ですが、まさかウィーンでこれらにお目に掛れるとは思いもよらないのではないでしょうか。
歴史・文化・芸術にご興味をお持ちの方は、皇室御用達カフェ・ゲルストナーでお茶しがてら、ぜひ美術史博物館に足をお運びくださいね!
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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