【小旅行】ウィーンから永遠の都ローマへ

公開日 : 2011年01月25日
最終更新 :
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今回は土日を挟んだ3日間と、少し短めの旅程だったのですが、それでもイタリアの誇るローマの遺跡やヴァチカンの文化遺産、お食事からお買い物までと、心行くまで満喫することができました。独身時代にはよく同僚と遊びに出掛けましたが、実は結婚してからローマに来るのは初めて。ということで、とっても楽しみにしていた旅行だったんです。

ただ結論から言うと、疲れた......。

イタリアはオーストリアの南に国境を隔てて位置する隣国でありながら、あまりにもカルチャーや人生観といった根本的概念が違っていました。

著者が出発したのは先週土曜の早朝。

お舅さんにウィーン・シュヴェヒャート空港まで送ってもらい、ローマのフィウミチーノ空港にランディングしたところまでは良かったのですが、そこからホテルまでがひたすら受難の連続でした。

まず、ローマ市内に入るための電車の切符を購入したのですが、これが刻印機にうまく入らない!!!切符を箱に挿入すれど挿入すれど、自働刻印の機械音が一向に聞こえないのです。これはオーストリアでは有り得ないこと。何台も並ぶ刻印機を片端から試した後に、切符の差し込み方にコツがあることに気付きましたが、時すでに遅く、無情にも電車は著者の目前で発車してしまいました。。。眠気に目をしばたたかせながら、寒風吹きすさぶ駅のホームで、次発の到着まで30分も立って待ちましたよ。だってホームにはベンチすらなかったんですもん。

車内では著者と夫の向かいに、見るからにイタリア人と思わしき男性が無理やり捩じ込んできました。30分間、口にくわえた葉巻をくちゃくちゃと愉しげに吸い、独特の匂いと若干の騒音とで寝不足のこちらを悩ませてくれました。しかも、あれだけ苦労して刻印した切符(二人で28ユーロもする)の車内点検はなかったし。一体この国、どうなってるの???

今回、駅近くに4つ星ホテルを見つけ、少し良いお部屋をブックしていました。

駅から普通に歩くと5分程度なのですが、何しろ足場が悪い!

タイやギリシャなどの発展途上国、もしくはフンダートヴァッサーの建築並みに地面が凸凹とうねっており、そこに雨が溜まってスーツケースを引くのもままなりません。

雨に降られながら地図を片手にようやくホテルを見つけ、到着したお部屋にはバスタブがない。すぐさまフロントに電話を掛け、お部屋の交換を依頼しましたが、「ちょっと待って下さい」と言われたきり、30分待っても連絡が来ない。

埒が明かないので夫に直接フロントで掛けあってもらい、バスタブ付きの広いお部屋に通されました。

そうすると、今度はお部屋が下水臭い!(インフラの問題なのか、イタリアはオーストリアに比べると全般的に下水の匂いがするんですけどね)そしてお湯を早速貯めたところ、バスタブの下から洪水のように水が溢れてきました。

さすがカオスの国、イタリア。

もう疲れてクレームを起こす気力すら出ません・・・。

仕方なく昼食を摂りに、そのまま外出しました。

この日の目的はヴァチカン美術館。

レストランを探し歩く時間が勿体なかったので、ホテルの横で偶然呼びこまれたレストランで、昼食はさくっと済ませることに。一応「英語の」メニューカードを手渡されたものの、単語もスペルも間違いだらけ。

Weite weinって白ワインでしょうか?ちょっとドイツ語入ってやしませんか?

訝しく思いながらも、著者は「クルマエビとトマトのクリームリゾット」、夫は4種類のチーズが乗った「クアットロ・フォルマッジのピッツア」をオーダー。

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ここまでの時点で、ローマには失望続きの著者一行でしたが、暫くして出てきたお食事を口に運ぶなり二人とも特上機嫌に。

こんなに美味しいリゾットもピッツァも食べたことがない!!!

リゾット米の芯の残り具合、甘いトマトに新鮮なクルマエビ。ピッツァも生地自体、4種のチーズ自体の味がそもそも美味しいんです。

これを食べたらもう死んでもいい。「ナポリを見て死ね」、「日光を見ずして結構と言うなかれ」にもう一つ、「ローマのリゾットとピッツァを食べて死ね」を是非加えたいと思います。

日本料理やフランス料理に比べて、イタリア料理は食材も調理方法も簡素なものが多いのですが、素材で勝負しているのでとってもデリシャス。そしてボリュームもたっぷり!

ここまでの受難の一連事件と、このエクセレントな昼食とで、ローマ滞在のプラス・マイナスは、若干プラスに傾いた形で再出発となりました。<続>

枕にねじこむ藤子-c.gif

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筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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