【ローマ】ヴァティカン美術館 前篇
昨日お伝えしたとおり、著者一行は絶品リゾットとピッツァを頂いた後、ヴァティカン博物館へと向かったのでした。
前回同僚と旅行した際には、ヴァティカン市国の高い塀沿いに見物客が長蛇の列をなしていたので、今回は一人頭4ユーロ支払って、チケットをオンライン予約。
これで行列に倦む人々を尻目に、楽々と入館できると思っていたら、1月の午後に並ぶ人など皆無...。
あの8ユーロは何だったのか。いや、保険を掛けたと思うことにしましょう(泣)
入館して最初に行き当たるのが「エジプト美術館」。
(※ヴァチカン美術館は、多数の美術館の集合体なのです!)
エジプトから略奪された譲り受けたミイラや黄金仮面などのお宝の数々が展示されています。
こちらがミイラ。
木棺の中で、足の指まで綺麗に残されています。左手に見えるのは内臓を保存した壺。
エジプトの展示に関しては、ウィーンの美術史博物館の方が著者的には見ごたえがあると思いました。展示方法も視覚的な効果が計算されていたり、巨大な石棺群など展示数も多かったり。
(あ、でも黄金マスクはありませんが 笑)
道中は限りなく長いので、ぐっと飛ばしてお次はピオ・クレメンティーノ美術館内にある、八角形の中庭(ベルヴェデーレの中庭)。
ここにはベルヴェデーレのアポロ、ラオコーン群像、ヘルメスの像、ペルセウスの像という四体の有名な彫刻が。
こちらが四体の中で最も有名な「ラオコーン」。
トロイア戦争の際に、アポロン神殿の神官であったラオコーンは、女神アテナへの供え物であった木馬を城内に運びこむことに反対。これに怒ったアテナはラオコーンの目をつぶした上で、蛇の怪物に襲わせ、居合わせた二人の息子ともども食い殺させたのだとか。
これを題材とした結構コワイ彫刻なのですが、芸術に関しては素人の著者から見ると、少々不思議な点がいくつか。
まず、神に仕える昔の神官ってこんなに筋肉隆々とした体躯だったんですか?あと、蛇に食い殺される人間って、もっともっと顔が歪んで壮絶な形相になると思うんですが、三人ともマラソン10キロ走り終わった程度の顔しかしていないような。。。
工事中の柵に覆われていて見えなかったのを、背の高い夫がジャンプして激写しました。
裸体に兜とマントだけという、すごいファッションです。
(彼の名誉のために申し上げますと、マントは旅人の守護神であったヘルメスの象徴だそうです)
オリンピアの神々の中では2番目に若かったと言われるヘルメス。
青年神であることを意識してか、体は幾分中性的に仕上げられているみたいですね。
ミューズの間へと移り、広間の真ん中にドドン!と置かれているのが、この「ベルヴェデーレのトルソ」。
ミケランジェロが心酔し、システィーナ礼拝堂のフレスコ画(裸身でいっぱい)を描く際に随分と参考にしたようです。
膝上の筋肉や、腹筋のえぐれ方などを一瞥しても、シュワちゃんも真っ青の鍛え上げられよう!
女性への関心が皆無だったミケランジェロの胸には、凄まじく訴えるものがあったこと間違いなしです。
まだまだ見どころが続くヴァティカン美術館。
次回は美しいギャラリーを紹介しますので、お楽しみに!<続>
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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