【ローマ】ヴァティカン博物館 後篇

公開日 : 2011年01月28日
最終更新 :

昨日、ヴァティカン博物館のラファエロの間まで進んできた著者一行。

本日は、ここに描かれたとある有名な壁画から進めて行きたいと思います。

そもそもこの区画が「ラファエロの間」ですので、壁画の大部分を担当したのもルネッサンス期における天才画家のラファエロさんだということは、もう皆さんお気づきかと思います。

そして、その壁画と言うのが・・・

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アテネの学堂!!!

システィーナ礼拝堂を除けば、これがヴァティカン博物館のハイライトだと思っているのですが、著者が初めて母親とローマを訪れた際には何と、この絵をスルーするという大失態を犯していました。

こんなに大きくて立派な絵、一体どうやって通り過ぎてしまったのか。未だに不思議でなりません。でもその時は見物客がどっさり、周りの熱気と疲労から意識も朦朧としかけていたので、きっとその他の大勢の絵に交じってこの壁画を注視しなかったのでしょうね。

その反省から、今回は「地球の歩き方・ローマ」の"アテネの学堂"部分にマーカーを引いて、是が非でも見逃すまいと印を付けていました(笑)

さて絵の方に話を移しますと、この「アテネの学堂」はルネッサンス期の巨匠・ラファエロの最高傑作と称されており、絵画中には古代ギリシアの哲学者たちが描かれています。そしてラファエロと同時代に活躍した人々をモデルとして使っていることも有名。一例を挙げますと、真ん中左、赤い衣を纏ったプラトンは自著「ティマイオス」を手に持ったレオナルド・ダ・ヴィンチ。その横の青い衣の人物は、同じく自著「ニコマコス倫理学」を持つアリストテレスでモデルは不明。

Scuola-di-Atene-michelangelo-a.jpg

左下の白い衣の人物はピュタゴラス。

Scuola-di-Atene-b.jpg

彼の自画像でお顔を見知った方も多いと存じますが、白いマントの人物の後ろにちょこっと顔を出している、黒いベレー帽の男性です。さり気ない自己主張がなかなか可愛いです。

周りの人々に揉まれ続けるので、適当なところで切り上げましょう。

お次はこのヴァティカン博物館のクライマックス、システィーナ礼拝堂です!

Giudizio-universale-a.jpg

この教会内はお喋り、及び写真撮影が固く禁止されているので、残念ながらオリジナルの写真はありません。またこの「最後の審判」以外にも、神とアダムが人差し指をくっつけてようとしている(いわゆる"E・T"状態の)「アダムの創造」を始め、旧約聖書を題材とした天井画が圧巻。

著者は「アダムの創造」だけ切り取られた絵ハガキを見ることが多かったので、以前はこの絵が一つだけぽつんとあるのかと勝手に想像していたのですが、実は沢山ある中の一節に過ぎないんですよね。やはり実物を見てみないことには、なかなか素晴らしさは伝わらないものだと、改めて実感しました。

スペイン階段-b.jpg

それこそ、ここには書ききれないほどの壁画や芸術品、宝物の山を見学して、著者一行はヴァティカン博物館を後にしました。さくっとスペイン広場に立ち寄った後、能がないとは知りつつも、またあの美味しいお昼を食べたレストランへと舞い戻ってお夕食を頂くことに。さて今度は一体何が出てくるのでしょう?<続>

デコバナー帰りを待つ藤子-a.gif

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帰りを待つ藤子-c.jpg

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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