ウィーンのデザート ---意外と美味しいレトルト---
オーストリアには、カイザーシュマレンやアイスパラチンケン、モア・イン・ヘムドなど、数々の美味しいデザートがあることは以前の記事でも紹介済みですが、今回はもっとお手軽なレトルトのデザートを取り上げます!
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以下はChef Menu(シェフ・メニュー)と言うメジャーなシリーズのデザートラインで、調理方法としてはパウチの蓋に穴をあけ、電子レンジで加熱するだけという簡単なもの。
所謂レトルト食品なのですが、これがバカにできないくらい美味しいんです!
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Kaiserschmarrn / カイザーシュマーレン
以前「グラーツ」の記事でも取り上げた、オーストリアの典型的なお食事兼、デザートのカイザーシュマーレン。(前も触れましたが、オーストリアでは甘いディッシュもメインのお食事になります!)
これは砕いたパンケーキに、粉砂糖とプラムソースをたっぷりと掛けて頂きます。またプラムソースはレストランや家庭によりアップルソース、クランベリーソースであることも。
レトルトの調理方法は、パウチにフォーク等で穴を数か所空け、指定のワット数と時間通りに電子レンジで温め、チンした後は1-2分そのまま蒸らすだけ。
※粉砂糖は添えられていないので、自分で用意しましょう
因みに"カイザー"はドイツ語で「皇帝」、"シュマーレン"はオーストリアの方言で「ごたまぜ」を意味するのだそう。
Mohr im Hemd / モア・イン・ヘムド
モア・イン・ヘムドもカイザーシュマーレンと並んで、オーストリアを代表するデザート。一言でいえばチョコレートづくしで、チョコレートに卵黄やアーモンド、赤ワイン等を混ぜて作られた小さなパウンドケーキに、チョコレートソースを掛け、ホイップクリームとフルーツを添えて頂きます。
こちらのパッケージはパウンド地もチョコレートソースも2つずつ入っているので、誰かとシェアしたいときにお勧め。
※ホイップクリームとフルーツは別途自分で用意する必要あり
因みにモア・イン・ヘムドとは「シャツの中の黒人」の意で、周囲の生クリームを白いシャツに、中の丸いチョコレートケーキを黒人の頭に見立てて付けられた名前。
Mohr(モア)は植民地時代に黒人に対して使用された、人種差別の意図が込められた用語で、当時裸で過ごしていた黒人がシャツを着ている様をからかうようなイメージがあることから、このデザート名をSchokohupf, Kakaohupf(チョコレートもしくは、カカオのベイクド・ケーキ)と変更する提案もあるのだそう。但し、どこのレストランに行っても、まだまだ「モア・イン・ヘムド」の呼び名が主流。
ところでカイザーシュマーレンやモア・イン・ヘムドの他にも、
・Palatschinken / パラチンケン(オーストリア風クレープ)
・Mohnnudeln / モーンヌーデルン(ケシの実が降り掛けられた甘いヌードル)
・Topfenknoedel / トプフェンクヌーデル(カッテージチーズのお団子、アンズソース添え)
など、垂涎もののオーストリアン・デザートがシリーズ展開されています!
本日紹介したデザートはBILLA(ビラ)というスーパーマーケットで購入可能。
何れのパッケージも基本的に冷蔵庫での保存となりますが、暑くない時節であれば、日本に帰国する前日に購入してホテルの冷蔵庫で保管し、飛行機では預け入れのスーツケースに入れてしまえば、帰国日までは何とかもちそうです。
(注:ホテルの冷蔵庫に忘れないように!)
日本でご家族の方が待っているのであれば、帰国した日にすぐウィーンの香り溢れるデザートを振る舞うことが可能。
非常に便利ですし、珍しいデザートはきっと喜んでもらますよ~!
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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