【ローマ】クーポラてっぺんは凄かった! ~サン・ピエトロ大聖堂より~

公開日 : 2011年02月05日
最終更新 :
Vatican像の裏側-a.jpg

本日はいよいよクーポラ頂上からローマ市内を眺めわたすべく、クーポラ登頂にチャレンジします!

Cupola外側2-a.jpg

教会建築としては世界で3番目に高いウィーンのシュテファン大聖堂が高さ137m、リンツの新大聖堂が134mですから、それよりは幾ばくか低いものの、昔の建築物としては相当高さのある方でしょう。

先ほど出てきたモザイク画のテラスからの出入口のさらに上に、今度はクーポラ登頂用の別階段が備えられているので、そこからのスタートです。

ここからは人が一人やっと通れるくらいの狭い螺旋階段が限りなく続きます。

昔に設えられた螺旋階段はすり減って凸凹ツルツルしているうえに、普通の階段と違って内側に行けば行くほど幅が狭くなるので、足元をしっかり見ていないとズルッといきそうな予感。

ここで非常に重大なことを思い出しました。

著者は極度の高所恐怖症だったのです!!!

エジプトのクフ王ピラミッド内の大回廊でも、姫路城の天守閣でも、クロアチア・ドブロブニク旧市街の城壁上でも、オーストリアのスキー場ザンクト・アントンで上級者コースに迷い込んでしまった時も、イースター島の火山ラノララクから噴火口を見下ろした時も・・・。果たして生きて帰れるのだろうか、自分はここで灰塵と帰すのではないかと、本気で思ったものです。そんなことはお気楽にすっかり忘れて、ローマと言う美酒に酔いながら、酔狂にもクーポラ登頂に挑戦してしまいました。

後悔の波がどっと押し寄せますが、クーポラは一度上り始めたが最後、二度と後戻りができないのです。というのも、先ほど申し上げた通り、階段は人ひとりがやっと通れる広さ。おまけに後続の登頂者が次から次へと上って来るので、後戻りはおろか、自分のペースで上ることすら一苦労という有様。もうローマの景色なんてどうでもいいから、早く終えて帰りたい......。

schifftreppe-b.jpg

永遠とも思える螺旋階段が終わったと安堵したのも束の間、今度は回廊が斜めになってきました(泣)いよいよクーポラのお屋根の丸い部分に差し掛かっているのだろうと、他人事のように考えながらも、恐怖が否応にも増幅されます。この斜めの空間では、もう自分の平衡感覚すら当てにできません。

地獄の斜め階段が続き、またもや螺旋階段を四苦八苦して上ること一頻り。

自分は断頭台への道を歩んでいるのではないかと、ぼんやりする頭で考え始めたころ、頭上に光がさしてきました。著者は遂に階段から転げ落ちて、天に召されようとしているのか。

そんなことがうっすらと思考の端に上ったとき、急に視界が開け・・・

!!!!!

Roman-ausblickローマの景色-a.jpg

ローマの全貌が見えました!!!

いやぁ、爽快!

先ほどまでのガクブルがまるで嘘のように掻き消えています。

こんなに綺麗な景色がパノラマで眺められるのならば、高所恐怖症と闘いながら、クーポラに登った甲斐があるというものです。

目の前にはサン・ピエトロ広場と黒ゴマを散らしたような人々、裏手にはヴァティカンの建物や庭園、そしてテヴェレ川を経て、遠くにはコロッセオやヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂の威容までもうかがうことができます。

色々な場所に行く度に、高台から街を見下ろしてみますが、これは全く異なる体験。

街を眺めると言うよりも、ローマという宝石箱を覗いているような気分です。

クーポラのテラスを一周し、暫く景色を愉しんだのち、著者一行はここを立ち去りました。

ところで、エレベーター・コースなどと称しながら、300段以上、高さにして92mにも及ぶ階段はちょっと酷いですよね???

著者は体力的には問題ありませんでしたが、高所恐怖症がネックでした。

もちろん、足腰や心臓の悪い方には全くお勧めできないコースです。

クーポラからの景色は最高ですが、登られる際には良く体調を整え、歩きやすい靴でチャレンジなさって下さいね!

デコバナー高所なんてへの河童の藤子-a.gif

なでなでクリックお願いします☆

高所なんてへの河童の藤子ちゃん-b.jpg

Zzzzzz.....

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。