皇帝も狩猟を愉しんだプラーター公園
先週末からこちらウィーンは本格的な春のように暖かく、ドナウ運河を超えた2区にあるプラーターという公園までお散歩に行って参りました。
行く途中で建物の建設現場に遭遇。
へぇ~、オーストリアの建物って、カラフルなセメントで塗り固められた外壁内部はこうなっていたんですね!
知ってはいたものの、改めて目にするとその造りに驚いてしまいます。
さてプラーター公園に到着しました。
このPrater(プラーター)は旧市街地のある1区側ではなく、ドナウ運河を超えた東のウィーン2区にあり、その広さは600万㎡。何と代々木公園(54万㎡)の10倍以上、東京ドームだと128個も入ってしまう計算です。
歴史的には、1560年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世がこの地域を購入して以来、代々皇帝の狩猟の場として利用されてきたのだとか。
そのプラーター公園も、現在ではベビーカーを押すお父さんや、小さな子供のいる家族連れ、犬を放して運動させる飼い主、ヘルメットを被ったバイカーに汗だくのランナー、ピクニックを楽しむカップルなど、各々が思い思いの長閑な時間を過ごす憩いの場として、広く市民から愛されています。
また映画「第三の男」に登場する赤い観覧車で有名な巨大遊園地も、同敷地内にあります。
あちらこちらで、木と木の間に結びつけられたロープの上をそろりそろりと両手を広げて渡る子供たちがいっぱい!七転び八起きの精神でしょうか。皆さん、転げ落ちる傍から、何度も何度も愉しそうに繰り返し挑戦していました(笑)
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面白いものも発見!
左は犬の糞を入れるための袋です。ここウィーンでは愛犬家の数が多いことと並んで、飼い主のマナーがいただけないことで頓に有名。罰金制度が導入されてからは路上の糞は若干減ったものの、未だにあらゆる場所で踏みそうになるので、歩くのにも注意が必要。
一方右は「鳩に餌をやることは、ネズミに餌をやる事です!」という注意喚起の看板。ヨーロッパでは14世紀にネズミのノミを媒介として蔓延したペスト(黒死病)で全人口の約三割もが命を落としたことから、ネズミに対する嫌悪感は未だに強い様子。
夫から伝え聞いた話によると、ウィーンでは鳩の餌やりは禁止されているのだとか。
この日は日差しがとても暖かかったので、著者はニット帽も手袋もなしで出掛けてしまったものの風が相当強く、あっという間に体温を奪われてしまいました。
ただ天気予報によりますと、明日2月11日(金)の最高気温11度、明後日12日(土)の9度を境に、日曜からまた4度程度に下がり、来週いっぱいはその状態が続くようです。
ウィーンでは、気温自体は暖かくとも、日本ではあまり体験しないような強風が吹くことがままありますので、どうぞご自分の体調に合わせた服装でいらして下さいね!
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ふ~~~っ
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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