救国の英雄が建てた、麗しのベルヴェデーレ宮殿 1
本日は風が少々きついながらも真っ青に晴れ渡った空という、絶好のお散歩日和。
ということで、随分と久方ぶりながらウィーン3区にあるベルヴェデーレ宮殿を訪れてきました!
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このベルヴェデーレ宮殿は、ウィーンにおいてはシェーンブルン宮殿に次いて有名な宮殿、そして美術館としてはオーストリアでは2番目の規模を誇っているそうです。
この宮殿を建てたのはPrinz Eugen von Savoyen(サヴォイア公子オイゲン)という人物。
彼はパリ生まれのフランス人でありながらも、ルイ14世率いるフランス軍ではその才能に反して重用されることがなかったため、20歳にしてフランスの不倶戴天の敵国・オーストリアに渡り、ハプスブルク皇帝レオポルト1世の下で仕官を開始。翌年に始まった第2次ウィーン包囲でのオスマン帝国との戦いを皮切りとし、輝かしい軍歴を次々と積み上げて行きました。
オイゲン公がベルヴェデーレ宮殿の建設に当たったのは1714年~1723年、レオポルト1世の息子であるカール6世の治世のこと。ベルヴェデーレ宮殿は華やかな上宮と、フレンドリーな雰囲気の下宮の二部構成で成り立っており、その間にはなだらかな坂を持つ広大な幾何学庭園が広がっています。
下宮の入口から入ると、このような華麗な宮殿と庭園の全体像が目に飛び込んできます!
庭園の中央に設えられた段差のある噴水から下宮を見下ろすのもまた一興!
遥か左後方には高さ137mのシュテファン大聖堂の尖塔も窺うことができます。
ウィーンでは4-5月は花植えの時期。
ベルヴェデーレ宮殿でも、シェーンブルン宮殿でも、専門の業者さんたちがせっせとカラフルなお花を植え付けるのにお目に掛かれます。
幾何学庭園をぐるりと囲むようにして何体ものスフィンクス像が置かれている様は、非常に優美な雰囲気を醸し出しています。
よく見ると、スフィンクスさんも「四つん這いヴァージョン」と「お座りヴァージョン」と2種類ある(いる)ようですね!
なかなか神秘的な演出です。
このベルヴェデーレ宮殿の庭園には、色々な場所にベンチが多数設置されているので、お散歩の際の休憩や日向ぼっこ、読書などをするのに最適!著者も渡墺したばかりの頃、ここのベンチに座ってテスト勉強に励んだことがあります。但し、たまに日本人女性好きの変なおじさんが出現するので注意して下さいね。著者も、著者友人もつきまとわれて怖い思いをしたことが一再ならずあるので・・・。
"変なおじさん"を除いては、見所満載のベルヴェデーレ宮殿。
通りから一歩この敷地に入ると、そこには歴史の馨り漂う別世界が広がっているので、美術鑑賞やお散歩がてら、ぜひぜひ訪れてみて下さいね!
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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