ルーベンス ~リヒテンシュタイン美術館内のレストラン~

公開日 : 2011年07月06日
最終更新 :
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このリヒテンシュタイン美術館とは、ウィーン9区にあるリヒテンシュタイン公国の宮殿をそのまま利用したもので、ルーベンスを始めとする数多くの絵画コレクションが展示されています。また宮殿の調度品や天井画など、宮殿自体も芸術鑑賞に値するうえ、個人所蔵としては世界最大規模を誇る美術館として有名今回は時間がなかったのでリヒテンシュタイン美術館は訪問せず、宮殿右手に建てられたレストランのみを訪れたのですが、建物内は落ち着いたレッドとホワイトを基調としたモダンな設え。その中に飾られた絵画と印象的なコントラストを演出していました。

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甘酸っぱいラズベリーがいくつか入っており、味は薄いながらもフレッシュな飲みごたえ。

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かなり塩味の効いたペーストは赤い方が干しトマト、緑がオリーブの実を刻んだもの。

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"地中海風 野菜のラザーニャ、カリカリのチャバッタ添え"

ラザーニャと銘打ってはありますが、いわゆる野菜の盛り合わせです。

調理されたパプリカ、ズッキーニ、茄子に、またもや塩辛い干しトマト。

上にはルッコラとチャバッタが乗せられています。

掛かっているドレッシングは、パンのペーストとしても登場した干しトマトとオリーブが使いまわされて、再度使用されています。

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メインディッシュは2種類からチョイスが可能。

左、キノコとベーコンのラビオリ右、またもや干しトマトのトリュフ(のラビオリ)とサルバイバター(いわゆるベジタリアンメニュー)。上には前菜でも使用されていたルッコラが。

双方とも、味が重い割に工夫の見られない単調なテイスト。

素材の激しい使いまわしも、ここまでくると少々うんざりせざるを得ません。

もう少しシェフの力量を見せて貰いたかったと言うのが本音。

前菜もメインも、完食能わず・・・。

せっかくアペリティフと前菜のプレゼンテーションに凝っていたのだから、

メインの盛り付けにも、若干の美的センスが欲しかったところ。

また、若いケルナー(ウェイター)たちも愛想は良いながら、こなれたサービスには慣れていない様子が歴然としており、彼らの説明不足のため、運ばれてくるまではメインの右のメニューもラビオリだとは全然知らなかった著者。

ロケーションとインテリアというハード面の雰囲気がとても良いだけに、ソフト面(料理の味、サービス)での不足が却って目立ってしまった結果となっていました。

ウィーンでリヒテンシュタイン美術館に立ち寄る予定で、お食事の時間を短く済ませたいという旅行者の方には、立地的にお勧めできるレストランですが、それ以外のグルメ目的では特に訪れなくても良いのでは?というのが今回の印象。

このような少々残念な体験を記事にするのも気が引けたのですが、短い滞在期間で行動する旅行者のみなさまの情報になればと思い、筆を執りました。

次回はどこか美味しいレストランの情報を掲載できたら、と思っています!

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レスぽに入って遊ぶロキ2-b.jpg

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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