海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > ヨーロッパ  > ウィーン特派員ブログ > ドラキュラ公も登場!アンブラス城の怖い絵画たち

オーストリア/ウィーン特派員ブログ ライジンガー真樹

オーストリア・ウィーン特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2011年9月 7日

ドラキュラ公も登場!アンブラス城の怖い絵画たち


ドラキュラ公も登場!アンブラス城の怖い絵画たち

Schloss-ambras-b.jpgオーストリアのチロル地方の州都インスブルックを訪れたことは昨日記しましたが、その際にハプスブルク家ゆかりのSchloss Ambrass(アンブラス城)を見学して参りました。
今年6月にウィーンの王宮内にあるSchatzkammer(王宮宝物館)を訪れた際に初めてJahreskarte(年間フリーパス)を購入してみたのですが、このパスにはKunsthistorisches Museum(美術史博物館)を代表に7つの美術館が含まれており、なぜかその中にこのアンブラス城も入っていたというのが訪問の理由。
インスブルックと言う大自然には恵まれながらも決して都会とはいえない立地に、著者の期待はそれほど高いものではありませんでしたが、意に反して結構な見ごたえのお城でした!
こちらの写真はアンブラス城の本館を下から見上げたもの。煙突の形がどれ一つとして同じではないところに、こだわりを感じます。

-

見所の多いアンブラス城ですが、著者が最も驚いたのが数々の風変わりな絵画コレクション。今回はそのうちの3点をご覧に入れたいと思います。

Tournament-pic-b.jpg
まずはこちら。
16世紀後半に描かれた油彩画で、ハンガリーの貴族Gregor Baci氏の肖像画
少々画像が不明瞭ですが、何と右目を槍に貫かれてしまっています。これは当時盛んであった壮絶な馬上槍試合のトーナメントの事故の結果、もしくはもう一つの伝統であるトルコ軍との激しい戦闘における負傷を表現したものだろうということですが、何とも痛ましい状況です。
因みにこの方は槍に貫かれつつも、生き延びたということです。


Behinderterman-b.jpg
お次はこちら。
Bildnis eines behinderten Mannes/Picture of a disabled man
(身体障害を抱える男性の肖像画)

身体障害に関しては何も思いませんが、ほぼ裸の男性が美術収集品1点と共に、黒い背景の中に描かれているシーンが不思議です。
説明によると、この男性は遺伝的な結合組織の病気により、手足と関節が変形してしまったのだとか。また障害のある右肩には、他人に見られないように一枚の紙が被せられているのが絵画からも見て取れます。


Dracul-b.jpg最後は日本では「ドラキュラ公」として名を馳せる、Vlad Tzepsch(ヴラド・ツェペシュ)4世の肖像画。彼はツェペシュ(串刺し公)との異名でも知られるワラキア地方の領主で、後にはブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ伯爵」のモデルとされた人物。
この作品もやはり16世紀後半に描かれたもので、アンブラス城の築城主フェルディナント2世の「残酷な有名人物の絵画をコレクションに加えたい」との願いから、当時対トルコ戦において、その残酷さ(串刺し)で名を轟かせていたヴラド4世に白羽の矢が当たりました。
この肖像画は彼の死より100年後に描かれましたが、ヴラド4世の外見はハンガリー捕囚時代に有名となり、多くの肖像画が既に描かれていたため、模倣画を作成するのはさほど困難ではなかった様子。
因みにドラキュラというあだ名は、彼の父親であったヴラド2世が神聖ローマ帝国の竜騎士団の騎士に叙任されていたため、ドラクル(竜公)という呼び名が付いたのが始まりだそうです。


このように、オーストリアはウィーン以外にも見所がたくさん!
ウィーン、ザルツブルクがオーストリア観光の主流ですが、もしインスブルックに赴く予定のある方は、ぜひこのアンブラス城を訪れてみて下さいね。


deco藤子とロキ2011Feb-a.gif
お留守番中のふたりに、応援クリックお願いします!

記事の商用利用を希望される際はコチラからお申し込みください。
カテゴリー 文化・芸術・美術 旅行・ツアー・ホテル
2011年9月 7日
« 前の記事「これぞチロルの正装 ~とっても可愛い民族衣装~」へ
»次の記事「【チロル】玉の輿とアンブラス城の魅惑のスイーツ」 へ
おすすめ記事
    ウィーン特派員 新着記事
    炎が眼前で披露されるクレープフランベがイチ押し!なウィーンde大人気のフレンチカフェ。
    ウィーンの空港で買えるお土産
    スワロフスキーも出展するスイス時計宝飾見本市
    アンズ尽くしのオーストリア!お土産にはアンズの蒸留酒入りグルメジャムを
    レッドブル以外にもあった!オーストリア発のナチュラルなエナジードリンク
    ヨーロピアンテイスト溢れるインテリアの中で地中海料理を
    【お土産】スワロフスキーのコンテンポラリーな白鳥バングル
    【グルメガイド選出】ウィーン1区のベストカフェ特集
    1年前の同じ月に投稿された記事
    これで貴方も墺料理の達人!
    グルメ街道驀進?ガウダチーズわさび味
    本日発見のキュート雑貨
    カボチャ、カボチャ、カボチャ!
    黒パンであなたもミス・ユニバース☆
    ウィーンの気候と持ち物 ~初秋編~
    空港にあのブランドのマッサージサロン!

    オーストリア 航空券情報


    オーストリア旅行 旅スケジュール

    旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■オーストリアの旅行記・口コミ「旅スケ」へ

    ヨーロッパ特派員ブログ一覧

    アイスランド/レイキャヴィークアイルランド/ゴールウェイイギリス/イーリーイギリス/エディンバライギリス/カーディフイギリス/ギルフォードイギリス/グラスゴーイギリス/ケンブリッジイギリス/コッツウォルズイギリス/ヒースローイギリス/ブリストルイギリス/ベルファストイギリス/ヨークイギリス/ロンドンイギリス/ロンドン2イギリス/ロンドン3イタリア/アンコーナイタリア/アンドリアイタリア/シチリア島イタリア/ジェノバイタリア/トリノイタリア/ナポリイタリア/ナポリ2イタリア/パルマイタリア/フィレンツェイタリア/ボローニャイタリア/ミラノイタリア/ミラノ2イタリア/ラ・スペツィアイタリア/ローマイタリア/ローマ2ウクライナ/オデッサエストニア/タリンオランダ/アイントホーフェンオランダ/アムステルダムオランダ/デンボスオランダ/ライデンオーストリア/ウィーンオーストリア/チロルオーストリア/リンツキプロス/ニコシアギリシア/パロス島ギリシャ/アテネクロアチア/コルチュラ島クロアチア/ザグレブクロアチア/ドゥブロヴニクジョージア/トビリシスイス/アッペンツェルスイス/チューリヒスイス/ベルンスウェーデン/ストックホルムスペイン/イビサ島スペイン/バルセロナスペイン/バルセロナ2スペイン/バレンシアスペイン/バレンシア2スペイン/ビトリアスペイン/ビルバオスペイン/マドリッドスペイン/マドリッド2スロヴェニア/リュブリャナセルビア/ベオグラードチェコ/ブルノチェコ/プラハチェコ/プラハ2デンマーク/コペンハーゲンドイツ/ケルンドイツ/ケルン2ドイツ/シュタインバッハドイツ/デュッセルドルフドイツ/ハノーファードイツ/ハンブルクドイツ/フライブルクドイツ/フランクフルトドイツ/ベルリンドイツ/ボンドイツ/ミュンヘンドイツ/ミュンヘン2ドイツ/ミンデンドイツ/ライプツィヒドイツ/レーゲンスブルクドイツ/ワイマールノルウェー/オスロノルウェー/オスロ2ノルウェー/オスロ3ノルウェー/ベルゲンハンガリー/ブダペストフィンランド/サヴォンリンナフィンランド/トゥルクフィンランド/ヘルシンキフィンランド/レヴィ・サーリセルカフランス/アヌシーフランス/カンヌフランス/ストラスブールフランス/トゥルコアンフランス/ナルボンヌフランス/パリフランス/パリ2フランス/ボルドーフランス/マルセイユフランス/リヨンブルガリア/ソフィアブルガリア/プレヴェンベルギー/ゲントベルギー/ブリュッセルベルギー/ルーヴェンポルトガル/ポルトポルトガル/リスボンポーランド/カトビッツェマケドニア/スコピエマルタ/マルタ島モンテネグロ/ポドゴリツァヨーロッパ/バルカンラトヴィア/リーガルクセンブルク/ルクセンブルクルーマニア/ブカレストロシア/モスクワ

    ヨーロッパにもどる

    • 特派員プロフィール
    • ウィーン特派員

      ウィーン特派員
      ライジンガー真樹
      スペイン語と異文化研究のため高校時代に南米チリへ留学、国際基督教大学(ICU)卒業。外資系広告代理店のメディアプランナー、欧州系エアライン2社の客室乗務員を経て現在はモード業界 に。仕事の傍ら子育てと執筆に勤しみ、ウィーンで話題のスポットや伝統的なカフェとスイーツ、日本とはかなり異なるオーストリア事情など、バラエティに富んだ情報をお届けすべく活動中!連絡先Facebookページ DISQUS ID @disqus_zl3jc0QKNG

    • リーダーに登録

    地球の歩き方Web特派員募集