【チロル】玉の輿とアンブラス城の魅惑のスイーツ

公開日 : 2011年09月09日
最終更新 :

前回「ドラキュラ公も登場!アンブラス城の怖い絵画たち」で紹介したインスブルックのアンブラス城。

このお城が建てられた経緯についてはまだ触れていなかったので、少し見て行きましょう。

Ambras-hof-b.jpg

フェルディナント2世は皇族・貴族階級出身の女性ではなく、街の豪商の娘フィリピーナを見初めて結婚した後、彼女と息子のために、このアンブラス城を中世様式からルネッサンス様式に改築させたものが、現在まで残されているようです。

オーストリアでフェルディナント2世がフィリピーナと結婚したのが1557年、対して京都の八百屋の娘に過ぎなかったお玉が徳川家光に見初められ、第四代将軍綱吉を生んだのが1646年(いわゆる「玉の輿」の語源)ですから、あまり時を隔てずして世の東西では"玉の輿"が行われていたようです(笑)

※大公はハプスブルク家の皇子の称号

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そんな由緒あるアンブラス城ですから、城内は見所も満載です。

詳しいことは本日は省きますが、見学し終わった後は暑さも手伝って、軽い疲労感が残っています。

そんなときに、お城の一部を開放して造られたカフェに足を運んでみました。

どうやらそこは軽食のみを取り扱っているようで、置いてあるのは飲み物とデザートのメニューだけだったのですが、取り敢えずオーダーしたアイスショコラーデ(アイスココアのヴァニラアイス添え)とキャラメルアイスクリームの盛り合わせがこちら。

Ambras-eisschokolade-b.jpg

美味しい!!!

瀟洒なお城の緑溢れる中庭という立地も影響してか、とんだ優雅なティータイムになりました。

田舎の小さなお城のカフェとあって、全く以って期待していなかったのですが、予想外に美味なスイーツが登場したのは嬉しい誤算!

アンブラス城には次々と矢継ぎ早に期待を裏切られ、今更低く見積もり過ぎていたことを反省している次第です・・・。(たしかグラーツ訪問時もこんな感じでしたよね)

とはいえ、やはりウィーンにある皇室御用達菓子店のスイーツにはあらゆる意味で敵わないものの、オーストリアの地方都市にはそれぞれの地方色を打ち出した独特なスイーツも存在するようなので(恐怖のリンツァートルテとか)、これからもスイーツ見聞を益々深めて行こうと新たに誓ったのでした。

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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