芸術的すぎ!デーメルのトルテ図鑑

公開日 : 2011年11月21日
最終更新 :

嘗て皇帝のお膝元であったウィーンでは、数多のコンディトライ(菓子店)が新たなテイストのクリエーションに日々凌ぎを削っている状態。昨今では以前にもましてレベルが高くなり、味覚だけではなく視覚でもカスタマーを唸らせる工夫がそこかしこに見られるようになりました。

その中でも、各コンディトライが特に重きを置いているのが、ウィンドウのディスプレイ。ここがパティシエの腕の見せ所とばかりに、何れの店も独自性を前面に打ち出した、芸術的なデコレーションをウィンドウに施し、通りを行く人々を遍く魅了してやみません。

こちらのブログでもよく紹介する皇室御用達菓子店のデーメルでは、ラグジュアリー・ブランドのブティック並みに頻繁にショーウィンドウの飾り付けを入れ替えているので有名。季節性を感じさせるモティーフは勿論のこと、ウィーンの歴史や文化にまでインスピレーションを受けた、幅広いアイディアのトルテを中心にウィンドウをデコレートしています。

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デーメルからは目と鼻の先にある、王宮敷地内のスペイン乗馬学校の白馬から閃きを得たもの。ほぼ毎日王宮内の馬場で開催されるウィーンの伝統的な馬術ショーでは、16世紀にスペインから輸入されたアンダルシア産の馬と交配して作り上げられたリピツァーナー種と呼ばれる白馬が、華麗なダンスをワルツの音に合わせて披露してくれます。

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ここまで来ると、もはや単なるケーキというカテゴリーを超えて、芸術の域に達していると言っても過言ではないでしょう。

甘党の方もそうでない方も、ウィーンのコールマルクト通りを散策する機会に恵まれたなら、是非一度デーメルのアーティスティックなショーウィンドウをご覧になって下さいね!

デコバナー藤子とマロン菓子-a.gif

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筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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