無賃乗車の罰金が遂に100ユーロに!
ウィーンの公共機関と言えば、改札口がないことが有名で、ウィーン市内を網羅する地下鉄やバスは言うに及ばず、ときには列車ですらも上手くことが運べば無賃乗車をすることが可能。
但し、月初めや週初めを重点的に、抜き打ち検査があるのもまた事実。
改札がないので、慣れていない日本人はうっかり切符を買い忘れてしまいそうになりますが、そんなに限って抜き打ち検査に引っ掛かったりするものです。
著者は買い忘れを防ぐため、毎月定期券を購入することにしているほど。
さてさて気になる罰金の金額ですが、著者が最初に渡墺したころは60ユーロ代(当時の換算レートで約1万円)だったのに対し、その金額は徐々に上がり、昨今では遂に100ユーロ(現在の換算レートで約1万円)までに跳ね上がりました。
円高の恩恵を受けて、日本人観光客としては痛手に差異が感じられないものの、Schwarzfahren(無賃乗車)にあやかっていたオーストリアの人々にとっては少し痛い値上がり。
そして極めつけは、こちらの値上がりを告知するポスターの宣伝文句。
"WIR HABEN ALLE AUSREDE ANALYSIERT:
SCHWARZFAHREN KOSTET SO ODER SO EUR 100,-"
「我々はすべての口実を分析した。
無賃乗車はいかなる場合も100ユーロ」
シンプルなメッセージと共に、すべての文章が大文字で書かれてあるところにWiener Linien(ウィーンの鉄道会社)の決意の固さが凝縮されています。
旅行者の皆さん、ウィーンで公共機関を利用なさる場合はくれぐれもご注意ください。
これまでのように、「改札がないので、運賃が無料だと思いました」、「ウィーンが初めてなので、よくわかりません」、「定期はホテルに置いてきました」などのような言い訳(予想)を斟酌してくれる余地は、どうやらなさそうですよ(笑)
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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