【遂にあれのレプリカが!】世界遺産ハルシュタット in Asia

公開日 : 2012年06月15日
最終更新 :

オーストリアには代々ハプスブルク家の居城であったシェーンブルン宮殿や自然風景が極めて美しいセメリンク鉄道など、数々の著名な世界遺産がありますが、その中においてあまり広く認知されていないものの一つに"ハルシュタットの町並み"が挙げられます。

ハルシュタットは、昨年こちらのブログでエーデルワイスの花を見掛けたと一度記事にしましたが(実はちょっと〇〇なエーデルワイス ~オーストリア祖国の花~参照)、オーストリアのオーバー・エステライヒ州(アッパーオーストリア)にあるザルツカンマーグート湖沼地帯に位置する小さな街です。モーツァルトの生家のあるザルツブルクやアルプスまでもほど近く、豊かな自然に恵まれた美しさがオーストリア人のみならず、ありとあらゆる観光客を魅了してやみません。

そんな素晴らしい街、ハルシュタットは1997年にユネスコ世界遺産に登録されたものの、ここへきて、遂にレプリカが誕生するまでに至りました!

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コピー先は日本近隣の、とあるお国。

高級ブランドのバッグや時計は言わずもがな、近年では大きなネズミの登場するテーマパークやりんごのお店(英訳して下さい)、北欧家具ハンドリングショップのコンセプトまでも模倣したそうですが、この度は何とオーストリアのハルシュタットの湖畔の町並みを丸ごとコピーして大きな話題を呼びました!

こちらは先日ORF(Österreichischer Rundfunk/オーストリア放送協会)の番組内で紹介されていたコピー版の建築現場。

Halstadt-in-China-b.jpg

そしてこちらが著者の撮影した本物のハルシュタットの町並み。

Halstadt-haeuser-b.jpg
Halstadt-haus-b.jpg
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初夏のハルシュタットは、散策しているだけで溜息の出る麗しさ。

オーストリアの全国紙・クーリエやORFの番組内インタビューなどで知る限り、ハルシュタットの地元民はこのコピー版に対して賛否両論なのだとか。

「個人の所有する家屋やアルプス特有の自然、伝統文化まで含めたハルシュタット全体をコピーできるわけがない」、「レプリカと本物のハルシュタットはあくまでも違う」、というのが反対派の意見。

対して、「ハルシュタットの絶好の広告塔」、「ハルシュタットを宣伝する良いチャンスだ」と語るのは賛成派の人々。

どちらの意見も一理あり。

「安・近・短」で済ませられるレプリカのテーマパークか、遠いヨーロッパにあるものの本物の世界遺産ハルシュタットの町並みか。どちらを訪問なさるかは読者の皆様にお任せしますが、ウィーン特派員の著者としては、是非本物の景勝地・ハルシュタットに赴かれることをお勧めしたいと思います(笑)

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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